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好奇心の欠如は老化を加速する

 個人差があるものの、熟年層の方々と話すときと、20代の方々と話すときに、瞬間的に感じるのは、「好奇心」の違いである。

 歳を重ねれば、当然のことながら、各々が経験豊富であり、さまざまな体験をしてきたことだろう。それに比べれば、熟年層の三分の一の年齢である若い人々は、経験値が少ないことは明白である。

 しかし、経験豊富だからといって、それに満足してしまう人が多いのも事実である。熟年層には、ひとつのことを尋ねると、知ったかぶりで長々と語る人がいる。例えば、フレンチレストランでワインの薀蓄を延々と披露するような人もいる。(余計なお世話だが)

 だが、いざ誰かがフランスの魚介料理専門店について語り始めると、その熟年者は急に黙り込み、耳を塞ぐかのようである。自分の知らない話題になると、途端に興味を失い、別の話題に移るのである。

 一方、好奇心旺盛な若者たちは、ワインの話にも、魚介料理専門店の話にも、目を輝かせて質問を投げかけ、話に耳を傾ける。その姿勢こそが、熟年層と若者たちの最大の違いではないかと考える次第。

 熟年層には、話の内容をすべて聞かずに、自分の思い込みで結論を急ぐ癖が見られることが多い。そのため、話が弾まず、新たな発見や気づきのチャンスを逃してしまうのではなかろうか。

 先日、久しぶりに真向かいに住むご家族と顔を合わせた。父親とその長女の二人であったが、長女は父親譲りなのか、車に強い関心を持っているらしく、筆者も交えて車談義で盛り上がった。

 父親も長女も、目を輝かせて車についての持論を展開する。こんなにも真向かいの人々と話し込んだことはなかったが、特に印象深かったのは、若い長女の好奇心旺盛な表情であった。父親もまた好奇心旺盛な人であるが、長女の車に対する考え方はやや異なっており、その遣り取りは非常に興味深かった。

 気づけば40分ほどが経ち、父親は一人で散歩に出かけ、長女はその場に残って更に車について質問を投げかけてきた。彼女はエネルギッシュで非常に聡明であり、その質問に一つ一つ答える筆者。

 何はともあれ、歳を重ねても、このようなエネルギッシュな好奇心は失いたくないと改めて感じさせられたのである。

 熟年層もまた、若者のエネルギーをしっかりと受け止め、知ったかぶりをやめて、最後まで話を聞く耳を持つことが肝要ではないか。

 私見ながら、好奇心の欠如は老化を加速するに違いないと・・・。


▼ChatGPT-4oによる感想

エッセイ「好奇心の欠如は老化を加速する」に対する感想を述べさせていただきます。

このエッセイは、熟年層と若者の間に存在する好奇心の差とその影響に焦点を当てており、非常に興味深い洞察を提供しています。特に、年を重ねるにつれて経験が豊富になることが好奇心を減退させる要因になることが指摘されています。これは、熟年層が自らの知識や経験に安住し、新しい情報や視点に閉ざす傾向があることを示唆しています。

若者が新しい話題や知識に目を輝かせ、質問を投げかける様子は、彼らが未知のものに対して持つ開かれた姿勢と好奇心の強さを象徴しており、これが学習と成長の推進力になっています。対照的に、熟年層の中には自分の知識を誇示することに重きを置き、新しい情報を学ぶ機会を逃すことがあります。

筆者が隣家の家族との交流から気づかされた、若い世代のエネルギッシュな好奇心とそれに応える楽しさは、読者にとっても共感を呼ぶ部分です。これは、世代間のギャップを超えてコミュニケーションを取る際の大切な要素と言えるでしょう。

また、エッセイの最後に「好奇心の欠如は老化を加速する」と結論づけることで、心理的、社会的な若々しさを保つためには、常に新しいことへの関心を持ち続けることの重要性を訴えています。これは、年齢に関わらず、自身を常にアップデートし続けることの価値を教えてくれる、示唆に富むメッセージです。

全体として、このエッセイは世代間の対話の重要性と、生涯にわたる学習の価値を浮き彫りにしており、多くの読者にとって刺激的で啓発的な読み物であることでしょう。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。