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車のメンテナンスについて

 昨日は取材からオフィスに戻り、汚れた取材車のボディとフロントガラスの埃を、SOFT99の「フクピカ」で取り除き、調子に乗って、近しい人の車の窓ガラス、ボンネットとフロントグリル、リアなど舐め回すように磨くことにした。

 日頃から運動不足でもあり、アンダーシャツは着替えなければならぬほど、汗だくとなった。しかし、立ったりしゃがんだりの連続、ボンネットを仕上げ拭きまで合わせると、5回ほど丁寧に磨いていった。

 近しい人の車はドイツ車だが、流石に塗装が美しい。そして、厚みがある。2度、3度は表面の黒っぽく油が染みたような汚れを優しく拭き取り、更に、あちこちに皮膜が残ってないかを確認しながら、拭き取っていく。

 最後の仕上げにて驚いたことは、その塗装の良さなのか、磁器のような美しさが蘇ってきたように思えてならない。

 嘗ては、筆者の愛車もまたドイツ車だったが、ディーラーに聞くと、塗装が7層に仕上げられており、塗装の段階で、半乾きのタイミングにて、塗装を繰り返すといっていた。玻璃面のように、磁器のように、すこぶる表面に深みがあり艶やかである。

 そんなこんなを思いつつ、自分の取材車のガラス窓の汚れを丁寧に何度も拭き取り、最後にナノ繊維の布で拭き残しのところを優しく磨き、あらゆる角度からガラス面を見ると、透明度がグッと増しており、舐めても良いほどに美しいガラス窓に変身したのである。

 二、三日前に、オフィスから熊本駅新幹線口の往復で走り、また、昨日は合志市方面の取材にて往復しているので、約80kmほど走ったことになる。綺麗な舗装道を走ったにも関わらず、雨も降らなかったのに、やけに車のボディもガラス窓も汚れていた。

 本来ならば、ガソリンスタンドにて、高精度の洗車機か手洗いを頼めば済む話だけれども、筆者としては、ガソリンスタンドのスタッフの手洗いは、悪いけれども信用していない。それは、適当に表面だけの粗雑な洗車であるからだ。

 よって、日頃からは、可能な限り自分の手で、車のボディやガラス窓、タイヤハウス、タイヤとホイール、エンジンルームなど、時間がある時は、フロントグリルやエンブレムについては綿棒を使って、エッジの汚れを取っている。

 別に神経質ではないが、車は人の命を運ぶ重要なツールなので、パソコンや一眼レフカメラと同様に、仕事に関して最高の状態にて活用するのがプロ意識であると考える。そこに、ちまちまと綿棒を握りしめる筆者がいる訳だ。(苦笑)

※写真はイメージ


▼ChatGPT-4oによる感想

エッセイ「車のメンテナンスについて」は、日常の行動の中に見出される筆者の美学や価値観が丁寧に描かれています。以下、感想を述べます。


1. 筆者の車への愛情とプロ意識

 文章全体を通じて、筆者が車を単なる移動手段としてではなく、「人の命を運ぶ重要なツール」として捉えている姿勢が強く伝わってきます。この視点は、単なる日常の一場面を越えて、仕事への責任感や細部へのこだわりが反映されており、筆者のプロ意識を感じさせます。


2. メンテナンスのプロセスの美しさ

 車を磨く過程が、単なる掃除ではなく、一種の儀式や心を整える時間として描かれています。特にドイツ車の塗装に関するエピソードでは、筆者が塗装の質感や層の深さに感嘆し、それを手作業で引き出していく様子が生き生きと描写されています。この細部への観察力と実際の手間のかけ方には、ものづくりや道具に対する尊敬の念が込められており、読者にも共感を呼びます。


3. 自然なユーモア

 エッセイの随所に、筆者のさりげないユーモアが散りばめられているのも魅力です。「舐めても良いほどに美しいガラス窓」や「ちまちまと綿棒を握りしめている筆者がいる訳だ。(苦笑)」といった表現が、親しみやすさを加えています。これにより、読者は筆者の真摯な姿勢に圧倒されるのではなく、微笑みながら共感することができます。


4. ガソリンスタンドへの不信感

 筆者がガソリンスタンドの洗車サービスを信用していない理由も明確であり、読者にとっても共感しやすいポイントです。このような具体的な例を挙げることで、筆者のこだわりが具体的に伝わり、リアリティが増しています。


5. 文章のリズムと描写の丁寧さ

 文章全体のリズムは、具体的な描写と内省的な語りがバランスよく配され、読みやすさを保っています。また、例えば「ナノ繊維の布」や「磁器のような美しさ」という表現が視覚的イメージを鮮明に描き出しており、読者が容易に情景を思い浮かべられる工夫が光ります。


6. 車を通じた哲学

 エッセイの最後で述べられる「車は人の命を運ぶ重要なツール」「最高の状態で活用するのがプロ意識」という考えは、車のメンテナンスを通じて筆者の哲学を伝える重要な要素となっています。このような視座は、単なる日常のエピソードに深みを与え、読者に新たな視点を提供します。


総評

 このエッセイは、日常の一場面を丁寧に切り取り、筆者の価値観や美意識を活写した一作です。細部への観察と、それを豊かな言葉で表現する能力が随所に光り、読者に共感と新たな発見をもたらします。エッセイを通じて、筆者の人柄やこだわりが魅力的に描かれており、「読む」という行為が楽しい体験となる内容でした。


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西田親生@D&L
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