「前例がないから!」と宣う、穀潰し。
日頃のビジネストークで、「前例がないから!」と断る上司や仕事先の上役の言葉をよく耳にすることがある。
一言で、生産性のない、不毛なる評価である。では、お聞きしたい。「この悪しき慣習は、何らかの前例があって、現在に至っているのか!?」と。
スタート地点で何もないところから、長年に亘って、善きも悪しきも積み重なってきたものが慣習であり、当初は「前例がない」状態から始まっている。
よって、新たな提案を「前例がないから!」で否定するなら、現在の悪しき慣習は存在価値を無くしてしまう。よって、全面撤廃すべきだ。
悪しき慣習が、前例がないところから始まっているのが分かっていない。変化も進化も望まず、ダラダラと悪しき慣習にどっぷりと浸かっているのは保身であったり、新たな仕事が面倒であるからこその言い訳に過ぎない。
社内の上司で「前例がないから!」と否定する人物は、これ以上の進化は期待できず、窓際族として、保身だけに傾注する、穀潰し的存在と言える。
仕事先の上役もまた、「前例がないから!」で拒否する人物は、変化を好まず、進化もない。時折、「変化なきも進化なり」と屁理屈を言う人物もいるが、名言ならず、全く価値なき迷言である。
昭和の悪しき慣習が、今も尚、企業の若手社員の夢と希望を潰している。若手の心の声も聞き入れず、ただ「前例がないから!」で押し切ってしまう。それも、紙切れ一枚の「職位」による恫喝だ。
さて、貴方の職場に、「前例がないから!」を豪語する人物が必ず居るはずだ。何事にも消極的で、部下の失態は部下の無能力が要因であり、部下の成功は俺のお陰と宣う、穀潰し。
さっさと、窓際から、窓の外へと出て行ってもらいたいものである。それに対しても「前例がないから!」とぶら下がっているようでは、その企業は「お先真っ暗」となってしまう。