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如水(起業編)其の十・・・エージェントの囲い込みとドメイン地獄

如水(起業編)は、起業20周年の2010年11月9日に発刊した小冊子(非売品)です。現在、5巻まで発刊していますが、今回、「note」に掲載することで、起業を目指す若い方々や、会社管理職で頑張っている方々に、少しでもヒントになればと思い、恥を偲んで掲載することにしました。山あり谷あり、紆余曲折の人生を、ご覧頂ければ幸甚です。


◇エージェントの囲い込み◇

 1998年頃になると、インターネットは儲かるんだと、似非インターネット業者や旅行エージェントの囲い込み運動が始まった。某旅行エージェントなどは海外の格安サーバーを使って、九州一円のホテルや旅館専用の合同サイトを企んでいた。

 私が「シカゴに有る妙な格安サーバーを使い、更には某県にある電気店の人物にネット管理をさせるとは、セキュリティやメンテナンスはどうするつもりなんですか?各ホテルや旅館の情報をそんなところで管理出来るのですか?」と異見したところ・・・それが相手に伝わったのかどうか定かで無いが、いつの間にか、すぐさまプロジェクトは消滅してしまった。

 しかし、2000年頃になると、世の中はインターネットの「ビジネスモデル」という言葉が飛び交う時代となった。何でもかんでも「ビジネスモデル」。それに加えて「2000年問題」などが重なり、中小企業へは専門用語の固まりのようなパンフレットが大量に送られて来るようになった。

◇ドメイン地獄◇

 インターネットの仕組みを知らない地方の中小企業経営者たちは、なすがままの状態。「.com(ドットコム)」の雨霰が中小企業をターゲットに降って来た時代だ。酷い似非ネットの会社などは「日本語表示のドメインや電話番号でのドメインが主流になりますから、今の内にゲットしてないと損しますよ!」、「ドメインを取得してないと、アクセス無いですよ!」と、高額なドメイン料だけを搾取して、後は知らぬ顔だ。

 「それは詐欺的な営業であるので要注意!」と、どんなに警鐘を鳴らしても、理解しようとしない中小企業経営者が県内には多かった。いつの間にか自社ホームページが複数存在し、収拾がつかなくなっている。・・・ネットサーファーがGoogleやYahoo Japanなどで検索しても、抽出されるサイトのどれが自社公式ホームページなのか判断がつかないものも多々あった。


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