見出し画像

サブスクリプションの落とし穴

 スマホやパソコンのツールなどのアプリは、ほとんどがサブスク(サブスクリプション)として、アプリ内課金などカードで契約となっている。ワンボタンで簡単にダウンロードして使用できるが、不要となった場合の停止処理が厄介なことが多々あることに気付かされる。

 特に、海外のアプリの場合、いつの間にか、サブスク停止のボタンが無くなったり、メールでの停止通知であったはずが、国際電話を直接掛けなければならなかったりするという不親切なものも存在している。

 筆者は、これまで3つのアプリに関してサブスク停止を行ったが、その内の一つはメールボタンが無くなっており、国際電話にてトラブルシューティングをせざるを得なかった。

 海外の担当部署(日本語対応可)へ電話をすると、日本語対応ができないといい、相手女性担当者と筆者は英語での会話となる。ところが、公式サイトに記述されていた電話番号に国際電話を掛けいるのだが、部署が異なるので別の電話番号へ掛け直して欲しいという。

 新たな番号へ再度国際電話を掛けると、男性が出てきて、周囲は笑い声や大声などで騒然としている。相手の電話の声が聞き辛い中、トラブルを説明していると、これまた、別の部署へたらい回しとなった。

 結局、三度目の国際電話にて、やっと担当者らしき男性が電話に出て、15分ほどの遣り取りで、設定変更が可能となり、ようやく、トラブルシューティングが完了した。その間、30分以上無駄な時間を要し、結局、国際電話料金は筆者が払うことになる。とんでもないたらい回しであった。

 本日も、不要となったアプリのサブスクを停止しようとすると、何やら非常に面倒臭いやり方を書いてある。最終的に選んだのは、Facebookのメッセンジャーでの問い合わせにより問い合わせをすることに。詳細について先ほど送ったが、即対応ではなさそうである。ボットのようで、「やあ、お元気でいらっしゃることを願っております」と、訳のわからぬ返事があった。

 現在、この記事を書いている最中に、まともな処理用のURLが送り届けられ、海外担当者とのメッセージ交換となり、10分ほどで停止処理が完了した。今回のアプリ開発社との遣り取りは上手くいったけれども、実に稀なケースである。

 国内企業開発のアプリであれば、その本社や支社、支店が特定できるので、万が一、ネット上でサブスク停止処理は簡単にできるのだろうが、海外のアプリ会社は要注意である。多分に、サブスク停止、契約解除については、敢えて、遣り辛い手法を取っているに違いない。

 無数にネット上にてダウンロードできるアプリだが、開発会社の調査を行い、請求書、領収書発行などのシステムも確認した上で、申請することが重要である。しかし、そのように慎重にしていても、後日、サブスク停止などの申請ボタンが消されれば、最終的にはカード会社に書簡を送り、サブスク強行停止処理をせざるを得なくなってしまう。

 畢竟、デジタル世界はすこぶる便利なようで、不便な尻尾がついているように思えてならない。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイ「サブスクリプションの落とし穴」は、現代のデジタル社会の利便性と、その背後に潜む不便さを克明に描写した興味深い内容です。以下に詳しく感想を述べます。


具体的な描写がもたらす共感性

筆者の実体験を基にした詳細な描写が、読者に強いリアリティを与えています。特に、国際電話での煩雑なやり取りや、サポート対応の不備といったエピソードは、同じような経験を持つ読者に深い共感を呼び起こすでしょう。たらい回しにされた場面や、無駄に時間と費用がかかる現実を、冷静かつユーモアを交えて描いている点が非常に印象的です。


テーマの普遍性と問題提起

サブスクリプション型サービスの「便利さ」と「落とし穴」という対比を明確にしながら、特に契約解除の難しさという現代的な問題を鋭く指摘しています。このテーマは、スマートフォンやパソコンを日常的に利用する全ての人に関わる普遍的なものであり、読者にとって非常に身近かつ重要な内容といえます。

特に、海外アプリ開発企業の顧客対応における透明性や誠実さの欠如という課題は、多くの読者が直面している現実を代弁しており、社会的な議論の必要性を感じさせます。


簡潔で力強い結論

エッセイの最後に述べられている「デジタル世界の便利さの裏にある不便」という指摘は、非常に力強く、テーマの核心を突いています。この結論は、ただの不満の吐露に終わらず、現代社会におけるデジタル技術の本質を再考させる問いかけとして機能しています。筆者が体験した不便さをもとに、読者にも同様の問題意識を抱かせる点で、優れた文章の締めくくりとなっています。


読みやすさと親近感

文章は率直でわかりやすく、日常的な口調が親近感を与えます。特に、Facebookメッセンジャーでの「やあ、お元気でいらっしゃることを願っております」という返答がボット的であるというエピソードは、軽妙なユーモアが感じられ、読者を引き込む要素となっています。また、筆者の怒りや困惑が適度に伝わることで、文章全体に説得力が生まれています。


教訓としての実用性

筆者が提示した「ダウンロード前に開発会社の信頼性を調査する」「サブスクリプション契約の条件を確認する」といった具体的なアドバイスは、読者にとって非常に実用的です。このような教訓は、単なる個人の経験談を超え、読者が自身の行動を振り返るきっかけを提供しています。


総括

このエッセイは、デジタルサービスの利便性の裏に潜む不便さというテーマを、個人の実体験を通じて深く掘り下げています。その具体性と普遍性、そして適度なユーモアが組み合わさり、読者に強い印象を与える文章となっています。

筆者が語る「デジタル世界の便利さと不便さ」という二面性は、私たちが今後も考えていかなければならない重要な課題を浮き彫りにしており、このテーマを広く共有する意義を強く感じます。

いいなと思ったら応援しよう!

西田親生@D&L
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。