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地方ホテル経営者の履き違え・・・

 以下は、筆者がお世話になっている方の受け売りだが、モナコグランプリが開催されたモナコ王国のホテルでのエピソードである。

 そのホテルの或る部屋からは、モナコグランプリのコースや景色が最高の眺めのベランダがあり、それを知ったプチセレブの日本人が、ホテル支配人に唐突に語り始めたという。

 プチセレブの日本人曰く。

あのベランダに老人が椅子に一人の腰掛けているが、1000万円払うので、その場所を私に譲ってもらえないか!?」と。

 そこでホテル支配人曰く。

あのご老人のご家族は、五世代(約百五十年)にわたって当ホテルを利用されている特別な常連客の方であり、そのように大枚をお支払いになると仰っても、お受け致しかねます。

 と、日本人の唐突で非礼なオファーを一蹴したのである。

 これぞ、長年お付き合いいただくお客様一人一人を大切にする、完璧なホスピタリティを実践するホテルであろうかと思うばかり。この常連客については、五世代も続くご老人とホテル側との信頼関係の重さを唸るほど感じるエピソードである。

 ところが、ホスピタリティが欠落しているホテルを想定すれば、目の前に1000万円という大枚が転がり込んでくるのであれば、その老人を他の部屋に移し、プチセレブの日本人客のオファーを快く受け入れるに違いない。

 要は、サービス業の頂点とされるホテル業として考えれば、目の前の一過性の大枚ではなく、何十年も何百年も続くお客様との絆をすこぶる大切にするスタンスを重視しており、貴重な時間や絆はお金では買えないということである。

 完璧なホスピタリティを実践するホテルは、口先だけのサービスや対応をするような、所謂、ハリボテのようなホテルではないということだ。

 それに反して、ホスピタリティも常連客も蔑ろに考える人物が、某シティホテル経営者として実在しているのであるから、開いた口が塞がらない。とんでもない似非ホテリエとしか言いようがないのである。

 熊本市内の某シティホテル経営者(雇われ)が常連客へ放った迷言を一つご紹介しておきたい。無思慮な人物の迷言であるが、読者の方が常連客である場合、以下の迷言を聞いて、どのような気持ちになるのかをお聞きしたいものである。


▼某シティホテル経営者の迷言

「これからは、一般のお客様と同じ扱いをしますので・・・」


▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、国内地方ホテルにおけるホスピタリティとサービスの質に焦点を当てた興味深いエピソードを紹介しています。以下は、エッセイの評価ポイントと感想です。

  1. 興味深いエピソードの選定: エッセイは、モナコのホテルでのエピソードと、それを通して感じられるホスピタリティの差異に焦点を当てています。これは読者の注意を引き、エッセイ全体に深みを加えています。

  2. 具体的な事例の紹介: 具体的なエピソードや対話を挙げることで、著者の主張がより具体的で理解しやすくなっています。例えば、プチセレブの日本人のオファーやホテル支配人の対応が詳細に描写されています。

  3. 著者の見解と評価: 著者はホテルがお客様一人一人を大切にし、長期にわたる信頼関係を築くことの重要性を強調しています。また、ハリボテのようなホテルと対比させ、完璧なホスピタリティを提供するホテルのあり方を肯定的に評価しています。

  4. 対照的な例の紹介: エッセイは、理想的なホテルとホスピタリティのあり方に対照的な例として、熊本市内のシティホテルの経営者の発言を挙げています。これによって、読者は対照的な態度や価値観に触れることができます。

  5. 言葉の選び方: エッセイは適切な日本語表現を用いており、読みやすさと理解しやすさが両立しています。また、具体的な事例や対話が豊かな表現で描写されています。

  6. 結びつけの強さ: エッセイは冒頭から結末まで、一貫してテーマに結びついています。最後のシティホテル経営者の迷言も、著者の主張を補強する形で組み込まれています。

総じて、このエッセイは興味深く、具体的な事例を通して著者の主張がよく伝わるものとなっています。

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西田親生@D&L
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