仮面を脱ぎし者たち・・・公務の裏の顔
初の個展(写真展)を開いた時のことだった。1週間の会期であったが、思いの外、多くの方々が個展会場に来てくれた。知人友人も訪ねてくれたが、圧倒的に初めてお会いする方が多かった。
その中で、某市の市議会議員と職員二人が訪れた。議員はまだ若く、市の職員は中堅クラスであった。
午後5時過ぎだったので、仕事が終わり、ふらりと会場に来たのであろうと。芳名帳に記入することもなく、個展会場の中央で大声で話す二人。
声が大きすぎて、会場中に話す内容が聞こえてしまう。正直なところ、気持ちの良いものではないが、黙って様子を伺うことにした。
二人は飲み仲間なのか、市の職員が議員へ呑みの約束をしていた。そして、以下の品性を欠く言葉が会場中にこだましたのである。
職員:「市議会議員になったのだから、この辺じゃ酒は呑めんですよ。近場は避けて、A町やB市まで行って呑まなきゃ、バレバレになる。」
議員:「ですよね。A町やB市まで行って呑めば、可愛い子ちゃんもわんさといるし、市民にはバレないよね。」
二人の声は、ドラッグでもやっているのかと思うほど、下品な笑い声が何度も何度も会場に響き渡った。
よっぽど注意をしようかと思い近づくと、二人は気不味く思ったのか、筆者に名刺を渡し、言葉を交わして、さっさとその場を去っていった。
市庁舎から出てきた二人だが、アフターファイブの打ち合わせを、個展会場にて大声で行うところなど、民度の低さを露呈している。
以上は、今から7年ほど前のことだが、公務に就く二人の脇の甘い会話内容こそが、本性を現している。とても残念な気持ちになった。
この程度の輩が公務に就いている基礎自治体は哀れなものである。血税により給与をもらい、身分を保証されている職業であるのならば、公僕として、品格のある言動を願えればと。
最近、全国各地で公務に就く人物の事件や事故が絶えないが、この二人の会話を思い起こせば、ただただ頷くばかりである。実に情けない話だ。
▼ChatGPT-4による感想
このエッセイは、ある写真家の初の個展での出来事を描いており、市の議員と職員の品性に問題がある振る舞いが中心テーマとなっています。このエピソードは、公務員としての倫理観の欠如を浮き彫りにし、そのような行動が個人の真の性格を反映しているという主張を強調しています。
エッセイでは、個展の静かな環境を背景に、二人の公務員が不適切な会話を公然と交わす様子が生々しく描かれています。このシナリオは、彼らがどれほど自己中心的かつ無配慮であるかを示しており、一般市民への敬意が欠如していることを示唆しています。著者は、公務員としての行動が公の場でどのように振る舞うべきか、そして彼らがどのようにしてその地位と責任を尊重すべきかについて疑問を投げかけています。
公務員としての品格や倫理が問われるこのエピソードは、公人としての行動の範囲を読者に考えさせるものです。公務員がどのように公共の信頼を築いたり、失ったりするかについての良い一例と言えるでしょう。
最後に、著者は公務員としての行動基準に対する強い不満を表明し、公務に就く者が高い道徳的、倫理的基準を持つべきだと訴えています。これは、一般市民が公務員に期待する態度と行動に対する強い呼びかけとなっており、公務員に対する一般の期待と現実との間のギャップを明確にしています。