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『邪教』の伝道師に、騙されるな!・・・ベクトル狂えば、人生全て水の泡。


 今回は、巧妙なる手口で『邪教』に蓋した『マルチ商法』について語りたい。


 何事も、これだとアンテナ立てば、『一点集中』で頑張る人がいる。それが人生において、他人に迷惑掛けず『好循環』だけを引き出すのであれば、どんどん走っても構わない。

 しかしながら、初手からベクトルが狂い、自分の見立てとは異なり、結果的に他人に迷惑を掛けることになれば、『悪循環』の繰り返しとなる。とても『危険』な流れであり、これまでの苦労が水の泡となり、貴重な時間やエネルギー、そして周囲の大切な人さえ失くしてしまう。

 世の中には、人間形成と言って『人間学に見せ掛けた邪教』が沢山存在する。それも、宗教団体の体をなさず、如何にも高尚なビジネス手法として蓑を被り演出している。実は、『マインドコントロール』が水面下でしっかりと行われており、多くの『邪教信者』を生み出しているに過ぎない。

 お人好し、世話焼きな人、世間知らずの人、思い込み激しい人、小銭で騙される人、洞察力が乏しい人、感化されやすい人、他人は見えても自分が見えない人、心に不安がある人、傍に信頼できるパートナーが居ない人、家族や友人関係で諍いが絶えない人、その他、周囲の環境に恵まれない人など、全てが『邪教』の餌食になっている。

 表向きは、世のため人のために行っているように諭されているけれども、実は、搾取に傾注している悪玉菌(ピラミッドの頂点に位置する人物)に悪用されている。しかし、人間とは自分が信ずるものが『邪教』であったとしても、唐突に指摘されると、『邪教』を擁護するように洗脳されている。これが、『邪教』の真の怖さである。

 或る『商品』に集まる女性が数百人。某ホテルにて月例会を行っているが、結局、『マルチ商法』の集団であり、上層部から下層部までの『縦社会』の集まりにすぎない。毎月、安価なランチで引っ張り込んで、洗脳された多くの女性が集うことになる。テレビコマーシャルでは有名人を使い、その『商品』及び製造会社のクリーンなイメージをアピールしているものの、蓋を開ければ『マルチ商法』そのものである。

 登壇して、如何にも優れた営業スキルを持っているかのように振る舞う、リーダーたち。一つ一つの言葉を紐解けば、馬鹿らしいほど、虚言の連発で、信憑性に欠ける。幸せ一杯で、充足した人生のように語るが、理想と現実は銀河系の直径(十万光年)以上、気が遠くなるほど乖離している。つまり、お手本にするような、素晴らしい人生及び人格者とは言えない訳だ。逆に、反面教師として捉えるべき人物である。

 『邪教』は、日々数字のお遊びをしているだけの話。子や孫、ひ孫は、せっせと働き蟻のように動かされ、毎回洗脳されては、そのピラミッド構造を堅固なものに築いて行く。これが、俗に言う『マルチ商法』のシステムであり、ピラミッド最頂点に位置する極少数の人間の懐を肥やしているだけの話。

 結局、大損するのは、無数に集まる下層部の人間たちだ。当初は、一人当たりの損失は大したことはないが、上層部の頂点に位置する人間にとっては、巨万の富を稼ぐための絶好の『釣り堀』と化している。気付けば、下層部に位置する人たちが、法外な損失に気づき、最終的に万歳してしまう。

 一人辞めれば、また、一人釣り上げて、穴を埋める。ある程度、『マルチ商法』が飽和状態となり、何らかの事件事故が起きれば、また、名前を変えて、新たな仕組みにて再生する。この繰り返しに気付かないのは、一般人にとって、その悪き組織の内情が暴露される頃には、下層部の人間は次から次へとシーケンシャルに高齢化し、現役を去って行くからだ。

 何故に人というのは、小銭や楽をして稼ぐことに興味を持つのだろうか。一所懸命に仕事をすれば、理解してくれる人が増えることで、その苦労は報われる。『マルチ商法』のように、『仲間意識』を植え付けられて、『出逢い』や『ご縁』を強調され、善人も悪人も玉石混交の様相を呈している。その中の善人は、その悪き組織の血の池地獄に気づかず、簡単に騙される。

 『邪教』の十八番は、俳優やセレブなどの有名人を数人、広告塔としてコマーシャルで全面的に打ち出しながら、悪き組織の表面にファウンデーションを塗ることで、その偽物の『美』を見せられた無知な人たちが、次から次へと釣られて行く。更に、スパイラル曲線に乗せらてしまい、折角の大切な人生をも無駄にしてしまう。

 世の中に、『旨い話』は絶対にあり得ない。『旨い話』が無尽蔵にあるのならば、誰だって億万長者になれるはずだ。現実、そんなお伽噺に傾注していると、自分自身もそうだが、既述の通り、周囲の大切な人たちまで失ってしまう。

 一度洗脳された、若しくは、洗脳されつつある人に、苦言を呈して『覚醒』を求めても、反発するばかりで、心のベクトルは変わらない。いつの間にか、『仲間意識(平等)』と『縦社会(従属)』を脳内に植え付けられているので、『覚醒』するのが困難になっている。

 諄いようだが、これは私見であるけれども、『楽して儲かる』ような『旨い話』は、絶対に存在しないことを理解していない限り、『邪教』の餌食になる人が減ることはない。

 詐欺師がこの世に無数に存在するのは、騙され易い人が無数にいるからだ。『邪教』の伝道師たる詐欺師たちは、常に楽して儲けようとしている。しかし、それは『犯罪』(重罪)であるのだから、法的にも社会的にも認められる健全なる『ビジネス』の領域からは駆け離れたものとなる。

 畢竟、人間形成ができていないさもしい人間から、学ぶものは何もない。言い方を変えれば、蝋でできた『料理サンプル』なんぞ食せないのである。

本物の『鯛めし』は頬が落ちる!
神楽坂くろす(東京)

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西田親生@D&L
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