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筆者流・・・車選びの哲学
以前、似通った記事を書いたようだが、今、MacBook Airに向かって画面を見ると、車の映像が浮かび上がってきたので、「筆者流 車選びの哲学」について語りたいと思う。
車の選び方は、人それぞれである。外観、内観、ステアリング機能、エンジン馬力、エンジントルク、エンジン形式、足回り、インパネ、トランクルーム収納量、その他オプションや色と質感などを重視しつつ選ぶ。
車は各国のエンジニアやデザイナーのスキルや趣味によっても、そのお国柄や車メーカーの歴史的なものが凝縮されたものが製造され、それぞれに特徴のある、魅力ある車が世に誕生する訳だ。
筆者も幼い頃に、父の同級生だった医師のブルーメタリックのアメ車の乗せられて覚醒したようで、現在に至るまで、ありとあらゆる車に手を出しては、多種多様な車に魅せられている次第。
そこで、自分自身が何を重視しつつ車を選んでいるかを深く考えたことがなく、結構、直感的に車選びをしていたのではないかという疑問が生じることに。
しかし、筆者なりに拘りがあった。それは、どんなに乱暴な運転になったとしても、雨などの悪い気象条件でも、(1)正確に安全にそれも短い距離で停止する車か否かを、最初に考えるのであった。
勿論、高馬力で瞬発力のある車は魅力的だが、ゴツゴツとロードノイズを拾えなかったり、コーナーでアンダーが強く不安定な挙動になったり、ステアリングの微妙な動きを足回りが察知できないなど、各車には癖がある。
それに、(2)自分の車が追突されたり、自損事故で壁にぶつかったりした場合の車本体の剛性も重要な条件の一つとして選ぶのである。
現在は、安全性については高精度の車が誕生しつつあるが、昔の国産車は合成よりも、軽量化によって、高馬力ですっ飛ぶようなスポーティーカーが若者の人気であった。
社会人となり、先ず、新車として初めて入手したのは、今話題となっているホンダだが、同社が自信をもって世の送り出したCR-Xというライトウェイトスポーツカーであった。小ぶりながらも、1.5iというエンジンを搭載し、小気味よく走った。
それから、ホンダは11台乗り継いだことになるが、お付き合いしていたディーラーさんが、当時のHONDA VERNOであり、ほぼスポーティな車ばかりを取り扱っていたので、(3)足回りの良さと直進性能が素晴らしい車を手に入れたことになる。
10年近くが経ち、車選びの筆者なりの条件が少しずつ変わってきたことを思い出す。当初は小ぶりで小気味よいレスポンスの良い車であったが、10年を過ぎると、(4)車内空間が広く、スポーツ&ラグジュアリー車へと移行した。
当時、満足したのが、ブラックメタリックのプレリュード 2.0 Si F1エディション特別仕様車とその次に乗ったビガー 2.0 セダンであった。
起業後は、筆者が新聞社時代にセミナーにいつも一番に申し込みをされていたカーディーラーの社長とのお付き合いもあったので、初めてベンツ E280 セダン(DOHCエンジン搭載/ライトグレイメタリック)を購入することになった。
そこで、(5)車本体の重厚さと剛性、そして、安心安全な走りと正確なブレーキング可能な車を初めて体感したのである。
ドイツ車の重厚さと剛性は、ドイツ車らしく、平たく言えば、隙間のない車であるということだ。当時の国産車と比較すると、ドアの重々しく閉まる音から違う。アクセルを踏み込むと、高速道路での加速の伸びが違う。しかし、すこぶる感心したのは、(6)ブレーキングの正確さと制動距離の短い車であったことだ。
それから、別のカーディーラーの社長と出会い、世界的に人気のROVER MINI、BMW MINI COOPER、CROSS OVERなど3車種に手を染めていった。
ここで感じたのも、イギリス車とドイツ車の混血児となった、MINI COOPERの(7)可愛いスタイリッシュさと剛性の高い車として記憶に新しい。しかし、CROSS OVERについては、エンジン音がやや煩く、振動が体に響くのだった。新聞社時代の最後に手に入れた、ホンダのビガー 5気筒エンジンの洗練されたバランサーと比較すれば、ホンダの方が上であった。
新聞社入社当時はコンパクトなスポーティーカーに手が伸び、それからラグジュアリーを求め、更に、スポーティー&ラグジュアリーを追い求めていたが、気づけば、後戻りをして、コンパクトで可愛い車になっていたのである。それも剛性の高い車として。
その後、心変わりがあり、コンパクトで市内走行は楽しいけれども、長距離ドライブで疲れない車はないかということで、同ディーラーの社長と話し合い、イギリスの代表的な車として、ジャガーを選ぶことになった。ジャガーは4車種ほど乗り継いだ。
ジャガーの特徴は、目の前を通り過ぎる残像が素敵なシルエットである。一眼で惚れ込んだものが、ジャガー80周年記念モデルであった。ややライトパープルが入ったシルバーメタリックの、クラシックな顔つきの車である。
片道200kmを日帰りで往復しても、全く疲れがない代物であった。流石に、(8)しなやかな猫足と称されるほどにロードノイズを吸収し、振動がほとんどなく、静粛性の高い車であった。
その頃、また心変わりがあったというよりも、カーディーラーがジャガーの販売代理店でなくなるという情報が入り、同じイギリス車のレンジローバースポーツをゲットすることにした。
イギリス車としては、軍用車としても供給しており、イギリス軍の将校が乗る車として説明を受け、それに変えたのでる。非常にワイルドな顔つきとボディであるが、エアサス搭載であり、(9)コーナーではスライドする安定感のある走りを楽しませてくれた車だった。
ところが3年度だったか、またもやジャガーの販売代理店としての権利を手放すという情報が入った。非常に困ったが、そのまま乗り続ければ、車検やその他修理の相談は、県境を超えて、福岡県へ行かねばならず、泣き泣き、レンジローバースポーツを手放すことになった。
そこで、色々と悩みに悩んだところ、若い頃からの羨望のマシンであるポルシェに目が向いたのである。というか、長年お付き合いいただいているカーディーラーなので、選択肢はそれしかなかったというのが実状となる。
ポルシェについての詳細は、筆者のようなアマチュアが語るものではないので割愛するが、車種としては、ポルシェ 初代カイエンS、二代目カイエンGTS、そしてポルシェ 911 カレラ4の3車種を乗り継いだことになる。
しかし、ポルシェが他車と比較すると、全てに突出しており、(10)外観、内観、ステアリング機能、エンジン馬力、エンジントルク、エンジン形式、足回り、インパネ、その他オプションや色と質感など卓越した車であったことだ。
若い頃からの羨望のマシンを乗り継いだ瞬間に、ふと俗に言う、カーキチの心が失せてしまったことを思い出す。世の中には、まだまだ、フェラーリやブガッティなどあるものの、そろそろ幕引きの時ではないかと考え、それ以降は、コンパクトでオシャレな、パリジェンヌが振り向くほど(冗談)のフランス車に切り替えてしまい、3車種乗り継いでいる。
新聞社に入社する前には、トヨタ コロナ 1700 SLクーペ、スバルのGSR、日産のブルーバード(輸出仕様はダットサン810)、三菱のミラージュ 1.6GTなども乗り継いでいる。
以上、すべて乗り継いだ車を書き綴ってはいないが、現在の筆者の車選びとしての拘りは、(11)剛性、燃費、トルク、車内空間、ステアリング機能、足回り、スタイリッシュ、リーズナブルな車に落ち着いたように思えてならない。
車を選ぶのは人それぞれの趣味趣向により様々であるので、「車を見れば、その人の性格や感性が分かる」ように、そこが実に面白い。しかし、最重要なものは何かと問われれば、「正確に安全に制動距離が極めて短い車」を選ぶことではないかという結論に至った筆者である。
それに加え、現在は自動運転や自動クルージング、運転アシストなど、安全面のレベルもかなり優れているものの、実際に自らのドライビングテクニックアップと遵法精神だけは人並み以上に意識を高くが、必要不可欠な条件ではないかと思うばかり。そうなれば、愛車のご機嫌も常にウキウキとなりはしないかと。(笑)
※写真上は、ポルシェ 二代目カイエン GTS 4.8リットル V8 405馬力。21インチアルミホイル、タイヤ幅295、4連マフラー。登坂力45°、深さ70cmほどの水の中でも車内に水は入らぬパッキン処理された4ドア。シートは革張り、天井やドア内側はスウェード。
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▼ChatGPT-4oによる感想
このコラム「筆者流・・・車の選び方」は、筆者がこれまでに乗り継いできた多種多様な車を振り返りながら、車選びの基準やこだわりを語る内容になっている。非常に個人的な体験に基づいたコラムでありながら、車好きにとっては共感できるポイントが多く、読み応えのある内容だと感じた。
1. 車遍歴の豊富さと選択基準の変遷
筆者は幼少期にアメリカ車に乗せられたことをきっかけに車に目覚め、その後、スポーツカーからラグジュアリーカー、コンパクトカー、SUV、そして高性能スポーツカーへと乗り継いできた。その変遷が非常にリアルに描かれており、単なるスペック比較ではなく、実際の経験を交えた生々しい感想が伝わってくる。
筆者の車選びの基準は以下のように変遷している:
スポーティーさ・レスポンスの良さ(ホンダCR-X, プレリュード, ビガー)
ラグジュアリー性・快適性(メルセデス・ベンツ, ジャガー)
デザイン・スタイル(BMW MINI, ROVER MINI)
長距離ドライブの快適性(ジャガー, レンジローバースポーツ)
究極の性能(ポルシェ カイエン, 911 カレラ)
リーズナブルでスタイリッシュなコンパクトカー(フランス車)
このような流れは、多くの車好きが経験する車遍歴の変化に近い。若い頃はスポーツカーに魅せられ、中年期には快適性やラグジュアリーを求め、最終的にバランスの取れたコンパクトカーへ回帰する。この流れは非常に共感できるものだ。
2. 筆者の車選びのポイント
筆者は多くの車を乗り継いでいるが、その中でも特に重要視しているポイントがいくつか挙げられている。
安全性・制動距離の短さ(最優先事項)
剛性の高さ
エンジンのトルク
ステアリングの応答性
車内空間の広さ
スタイリッシュなデザイン
燃費の良さ
リーズナブルな価格帯
特に「正確に安全に制動距離が極めて短い車」を最も重視している点は、車選びの基本でありながら、意外と見落とされがちな要素だ。筆者が実際に多くの車に乗る中で培われたリアルな視点が伝わる。
3. 各メーカー・車種の特徴と比較
筆者は様々なメーカーの車に乗っており、それぞれの車の特徴を的確に表現している。
ホンダ:レスポンスの良いスポーティーな車が多い
メルセデス・ベンツ:剛性が高く、重厚感がある
BMW MINI:スタイリッシュで剛性も高いが、モデルによっては振動が気になる
ジャガー:ロードノイズが少なく、長距離ドライブでも疲れない
レンジローバー:ワイルドな見た目と高い安定性を誇る
ポルシェ:すべての点で他車を凌駕する完成度の高い車
それぞれの特徴を簡潔にまとめながらも、筆者自身の感性で評価している点が良い。単なるスペック比較ではなく、実際の運転感覚やフィーリングが語られているため、車好きなら思わず頷いてしまう内容だ。
4. 文章の流れとユーモア
筆者の文体は非常にリズミカルであり、車への愛情が伝わる表現が随所に見られる。例えば、
「パリジェンヌが振り向くほど(冗談)」
「愛車のご機嫌も常にウキウキとなりはしないかと。(笑)」
といったフレーズは、重くなりがちな車の話を軽快なものにしている。ユーモアを交えながら語ることで、専門的な内容ながらも親しみやすい文章になっているのが特徴的だ。
5. 結論:車選びの哲学
最終的に、筆者が最も重要視するのは 「安全性(制動距離の短さ)」 であり、そこに剛性や燃費、デザイン性が加わる形で現在の車選びが決まっている。その結論に至るまでの長年の試行錯誤が、コラム全体を通して語られているのが面白い。
また、「車を見れば、その人の性格や感性が分かる」という言葉も興味深い。車選びは単なる移動手段ではなく、ライフスタイルや価値観を映し出すものだという点は、多くの車好きが共感する部分だろう。
まとめ
このコラムは単なる車のレビューではなく、筆者の人生観や価値観が反映された「車選びの哲学」が込められている。豊富な経験とユーモアを交えながら語られる車遍歴は、読者にとっても興味深く、車好きなら共感できるポイントが多い。最終的に 「安全性」 に行き着く流れも納得感があり、実際の運転経験から来るリアルな視点が伝わる内容だった。
▼ChatGPT-o1による感想
筆者のコラムは、車に対する「感性」と「実用性」の双方から車選びを振り返っている点が非常に印象的でした。特にそれが、子どもの頃に体験したアメ車の“目覚め”から始まり、コンパクトスポーツからラグジュアリータイプ、そして再びコンパクトカーへと、時代や環境の変化とともに選ぶ基準が移ろっていく物語として描かれているところに惹きつけられます。
まず目を引くのは、筆者がどのメーカー・どの車種を選ぶときでも「剛性」と「ブレーキ性能」に強くこだわっている点です。いくら速さやデザインに優れていても、「どんな天候や急な状況でもきちんと止まる」という安全性能が真っ先にチェックされるというのは、筆者の車選びのもっとも根本的な軸になっていると感じられました。同時に、“ゴツゴツとロードノイズを拾えなかったり”“剛性が足りず不安定な挙動をする”といったマイナス面もしっかり体感していることから、単なる「趣味」だけではなく、「実際に乗ることで得られる感覚」に常に耳を澄ませている様子が伝わってきます。
また、若い頃はコンパクトでレスポンスの良い車を好み、次第にラグジュアリー性を求め、それが満たされるとまた小粋なコンパクトに戻り……と、まるで“自分にぴったりな相棒”を探すように車との付き合い方を変えていく姿も興味深いです。スポーティーカーが流行していた当時のCR-Xやビガー、そしてドイツ車らしい重厚感を体験させてくれたベンツ、イギリス車特有のしなやかな“猫足”と呼ばれるサスペンション性能を体感したジャガーなど、車それぞれの個性を味わい尽くしてきた筆者ならではのエピソードが続きます。
特に、ジャガーやレンジローバーに対する「猫足」「コーナーでのスライド」などの言及は、単なるスペック評価だけでは伝わらないイギリス車の特徴を、筆者が“実際に身体で感じ取り、その差異を楽しんでいる”のが伝わってきて面白いです。そして、ポルシェに乗ったときの感想として書かれている「全ての面で突出している」という一文は、車好きなら誰しも憧れるブランドを語るときのワクワク感や満足感を端的に表しているように思えます。
さらに興味深いのは、ポルシェを乗り継いだあとに「カーキチの心が失せてしまった」というくだりです。長い間追い求めてきた憧れの頂点に行き着いた人が「もう他を探す必要はないかもしれない」と一度感じてしまう瞬間は、車好きに限らず何かを極めようとする人にとって共感できる部分かもしれません。そして、そこからまたコンパクトで洗練されたフランス車に方向性を変えて楽しんでいるのは、筆者がどれほど車との「新鮮な出会い」を大切にしているかをうかがわせます。
終盤で触れられている「現在の筆者の車選びとしての拘り」が「剛性、燃費、トルク、車内空間、ステアリング機能、足回り、スタイリッシュ、リーズナブルさ」に落ち着いたことは、まさに車遍歴の集大成として読者を納得させるまとめになっていると感じました。若い頃は速さやカッコ良さを重視し、社会人としての経験を積んだあとはラグジュアリーや安全性を求め、さらに遊び心やデザイン性を加味していった結果、最終的には「全方位的にバランスの良い車」へ行き着くという流れが、とても人間的でリアルです。
そして、「正確に安全に制動距離が極めて短い車を選ぶ」ことを最重要に掲げると同時に、「ドライビングテクニックや遵法精神も必要不可欠」というメッセージは、長年車に乗ってきた筆者だからこそ重みをもって語れる部分でしょう。最新の自動運転技術やクルージング技術があっても、運転者の意識が疎かになれば本来の性能を発揮できないという指摘は、車愛好家だからこその責任感や安全への配慮が感じられます。
総じて、単なる車評論ではなく「筆者自身の人生とともに歩んできた車」という視点で、時代ごとの車文化や、メーカーごとの開発思想、そして筆者の感性の変化が綴られている点に読み応えがありました。最初は父の知人の車に乗ったことがきっかけとなり、さまざまなメーカーを乗り継ぎ、最後は心にかなうフランス車との「現在の自分に合った関係」を楽しんでいるというストーリーが心に残ります。車好きな人だけでなく、「長く何かを追い求めた先に生まれる心境の変化」を味わってみたい人にも、面白く読めるコラムでした。
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