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案の定、出向二人組は禿鷹整理屋であった。

 この4年間を振り返り、某企業に出向してきた二人組の動向を精査すると、当初は企業改革の切り札として期待していたものの、蓋を開けてみれば単なる禿鷹整理屋であった。

 コロナ禍により、ほとんどの企業は落ち込んだが、禿鷹整理屋二人組は経費削減と言いつつ、無作為なる首切りを強行し、根拠なき数字のお遊びばかりで茶を濁し、自らの報酬はしっかりと確保。当初から穀潰しの様相を呈していた。

 遅ればせながら、目出度くも、近日中にこの禿鷹二人組は解任と聞き及んでいる。しかし、これまでの大量社員首切りの皺寄せがきている。首切りなんぞ、誰にでもできる愚策である。秘策もない、企画力もない、血も涙もない禿鷹二人組の愚策や蛮行により、その企業は完全に疲弊し、億単位の銀行借金まで増やしている。

 企業改革など、どこ吹く風である。整理屋Aは解任前年には取締役に昇格しており、役員手当など自らの報酬を引き上げることで、退職時の条件をより良くするための保身策を採っていた。

 社員へは給与大幅減額を強要し、取締役報酬も減額と言いつつも、結局は、役員手当からの一部減額であり、報酬額はほとんど変わらない。よって、そのカラクリが露呈した時点で、社員に対する信頼は失墜するに至った。

 コロナ禍で全社員は心身ともに疲弊しているにも関わらず、役員のみがぬくぬくとした仕事環境を確保し、会社の大惨事を他人事のように語り、無理難題を社員に押し付け、社員数激減も重なり仕事現場は騒然としている。

 4年間で何の実績も残さず、高額報酬のみを懐に入れ、土日はきっちり休み、ウィークデイでも定刻通りに早退のように家路につく役員たち。あってはならぬ現象だが、これが実態である。役員と雖も、雇われの身分にしては、厚顔無恥さだけが露呈していた。

 結局、企業改革の切り札どころか、4年前の人選は最悪のジョーカー2枚を引いたことになり、企業の基礎が大きく揺らぎ崩れ、社員の不信感は最高潮に達し、空中分解の危機的状況に陥っている。

 整理屋Aは、低レベルの簿記能力で、数字のお遊びにて自己満足していた。根拠なき数字を各部署の長に突きつけ、プレッシャーを掛けながら、更には心無い人事異動の不安材料を与えるといった具合である。

 また、整理屋Bは、企業役員トップとしての適正に欠け、日々のルーチンワークは神頼みであり、業務中に神社巡りを常としていた。また、趣味のスマホカメラを使い、社員を背後から盗撮しては本人にサボタージュしていると難癖をつけて、恫喝に走る始末。

 実は、整理屋Bは元々精神的に病んでおり、酒も浴びるほど毎日呑んでいたようで、企業の舵取りができる能力などはない。出向元の企業からも既に登録抹消されており、過去においてもパワハラ三昧の厄介者で、トラブルメーカーであったらしい。

 このように、禿鷹二人組の愚行、蛮行は数知れず、結局、ようやく4年(2期)で解任となる訳だ。企業としては、とんでもない空くじを引かされたが、この血の池地獄の4年間を取り戻すには、これから相当な軌道修正が必要となる。

 整理屋Aは、整理屋Bとは異なり、闇将軍として己の職位と権限を維持し、如何に高額報酬を得るかに傾注するばかりで、違法行為もなんのその。隠蔽工作を徹底し、雲隠れの術にて自らの失態を隠し通していた。重要書簡の受け取り拒否をするような非常識な悪玉菌である。

 一方、整理屋Bの口癖は「私は悪代官でもあり公人ですから!」と豪語する。とんでもなく勘違い履き違えをしており、自らの職位に溺れ、失態を繰り返す。本人は自己愛が強く、他人に厳しく、パワハラやセクハラの毎日を楽しんでいた。所謂、「負け犬の遠吠え」の典型的な人物である。

 遅かれ早かれ、今回のような解任劇が必ず訪れるとは予測していたが、この禿鷹二人組の従前の愚行、蛮行、愚策による被害者は全社員である。特に、首切りで辞職せざるを得なくなった多くの前社員は、一生許せぬ恨み節となっているに違いない。

 末筆ながら思うことは、筆者が以前にその企業幹部や社外取締役(株主)に忠告していたように、禿鷹二人組の解任は傷口が広がる前の2年前に執行すべきであった。よって、当時厳しく指摘していた通り、企業としては最悪のシナリオ、最低の状態にて禿鷹二人組の解任の日を迎える運びとなっている。

西田親生の自由気まま書「落日」

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西田親生@D&L
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