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新型コロナウイルス感染への油断が垣間見れる瞬間・・・世界はウクライナ危機で錯乱状態。日本はコロナ感染への危機感が薄れ、まん延防止等重点措置解除にて、完全無防備になってしまうのか!?

 ご挨拶方々、某ホテルへ足を運び入れた。数ヶ月ぶりのランチタイムだが、昨年末と比較すると、予想通り、同ホテルの食事処はざわめいている。

 平均年齢は結構高めの客層だが、どうしてもウィズマスクにて話をしていない人の方が多い。食事中は静かに食べ、その前後ではウィズマスクで静かに語るが、新型コロナウイルス感染防止の認証店としての絶対ルール。しかし、結構大きな声で、コロナなんぞ関係ない体での声が聞こえてくる。

 正直なところ呆れるばかりで、周囲のスタッフへ苦言を呈することさえも馬鹿らしくなってきた。熊本県内コロナ感染者数は、毎日600人前後の高止まり。それでも危機感なく、普段通りに大声で喋っている高齢者には驚いてしまう。ホテルだから大丈夫ではなく、今や、何処でどのように感染するか分からず、とても危険極まりない状況であることを認識すべきである。

 誰しも、仲間と一緒に外食を楽しみたい気分で一杯であるのは理解できる。ただ、それは個人的な欲望や嗜好であり、ルールを守らず食事処でワイワイ騒ぐのは、幼児の我儘としか言いようがない(幼児のように可愛くはない)。人間は自分に都合良く行動する面白い動物だ。「横断歩道、皆で渡れば怖くない!」という感覚の人が多すぎる。その程度だから、民度が低いと白い目で見られても仕方ない。

 ルールを守らない人は、大抵、自分の誤りを強引に正当化したり、気分次第で難癖つけたり、己を擁護するために虚言を連発するものだ。屁理屈にて筋の通らぬことを束ねたり、自分だけを特別待遇にすべきだと無理難題を持ち込むのがこの類の人間である。

 しかし、施設側にも重大なる問題がある。新型コロナウイルス感染防止認証店であれば、その責はしっかりと果たさなければならない。ところが、日頃から常連客の愚行を黙認してきたために、「マスクを着用してお話し下さい。感染防止に何卒ご協力下さい。」と、今更言えなくなっている。初動の段階で曖昧な接遇をしてきたから、こうなるのは当然のこと。

 口が酸っぱくなるほど苦言を呈しても、「あのお客には言いにくいからなあ!」、「あの人に今頃言ったらキレまくるかも!?」、「常連客なので大目に見ないと、後から何と言われるか分からない!」なんぞが、脳裏を過るのであろう。これが「事なかれ主義者」に多い逃げの思考回路だ。されど、ルールはルールとして、厳守しなければならない。よって、店側がお客を円滑に誘導、指導してこそ、安心安全な認証店として信頼されることになる。

 何はともあれ、ホテル業はお客の命を預かる、サービス業の中でもすこぶる高度な業種である。勿論、その管理職も一般社員もその意識を高く持ち、日頃から業務に勤しんでいると推察する次第。しかしながら、万が一、そのレベル以下の人材ばかりであるのならば、シティホテルとしての格は成り下がるばかりか、企業モラルに疑義が生じることになりかねない。

水辺プラザ鹿本の桜(熊本県山鹿市鹿本町)

 

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