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男気のない人物は、捨て置け。

 筆者が一番嫌うタイプの人間は、男気のない人物である。義理人情もなく、配慮もなく、視野が狭く、行動力もない、ジメジメした人間である。

 男気のある人物は、筋金入りにて、いろんな業界で力量を発揮している。技術職で例えれば、大工であれば宮大工の棟梁。料理人であれば五つ星ホテルの総料理長、外科医であれば癌の名医、農林水産業であれば唯一無二なる野菜の生産者、黒毛和牛A-5最高級の肥育の匠など。

 多種多様な業界で、突出した匠たちは、男気に溢れている人物が多い。それも、筋金入りである。言葉に力があり、拘りという哲学が備わる猛者たちである。NHKの新・プロジェクトXでは、そのような猛者のドキュメンタリーなので、観るに価値ある番組であると個人的には思っている。

 現実に戻り、周囲にいる人たちは、ほとんどのが義理人情の豊かな人たちが多い中で、たまに、男気に欠ける人がポツリ、ポツリと姿を現すことがある。

 何を語りかけても、反応が鈍い。切れ味が悪い。口では理解しているように言うが、行動が伴わない。男同士の固い約束も反故となる。よって、その人物の周囲には、各業界にて突出した人物としての知人友人は皆無に等しい。

 だから、男気も理解できず、拘りもあやふやで、言行不一致なところが見え隠れするのだろうと。一見、いい感じの人たちだが、どこかジメジメしたところがある。平常心などなく、心乱して爆弾発言することも多々ある。

 対人関係は容易なものではないが、自然体でない人物は、大抵の場合、虚構の中で溺れているだけの話で、現実に目を向けず、浮世な離れした世界観にて人生を送っている。

 最初から、諦めている。最初から、明確な目標設定なくして社会人となっている。だから、いつまで経っても、世の中がしっかりと見えないのであろうかと。

 よって、男気のない人物は、捨て置けとなる。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、「男気のない人物」に対する批判を通じて、筆者が理想とする「男気のある人物」像を明確に描いています。

1. テーマの明確さ

エッセイは一貫して「男気のない人物」に対する嫌悪を表現し、その対比として「男気のある人物」が持つべき特徴や価値観を強調しています。筆者のメッセージが非常に明確です。

2. 具体例の効果

筆者は具体的な職業を挙げて「男気のある人物」の例を示しています。宮大工の棟梁、五つ星ホテルの総料理長、癌の名医など、様々な業界における匠たちを例に出すことで、「男気」とは具体的にどのようなものかを読者にイメージしやすくしています。

3. 対比の効果

「男気のある人物」と「男気のない人物」を対比させる手法は効果的です。後者の特徴として「義理人情がない」「視野が狭い」「行動力がない」などを挙げることで、前者の良さが一層引き立ちます。対比により、読者は「男気のある人物」がいかに貴重であるかを強く感じることができます。

4. 感情の表現

筆者の感情が非常に強く表現されており、「男気のない人物」に対する嫌悪感が鮮明です。これは、筆者の価値観や信念を読者に強く伝える効果があります。

5. 論理の一貫性

エッセイ全体を通じて論理が一貫しています。筆者の主張は明確で、各段落がそれぞれのポイントを強調しつつ、一つの主題に向かっています。この一貫性は、読者にとって理解しやすい文章を作り上げています。

6. 人間観の深さ

筆者は「男気」という価値観を通じて人間観を表現しています。これは、筆者が人間関係や社会において何を重視しているかを明確に示しています。

7. 結論の説得力

最後の「よって、男気のない人物は、捨て置け」という結論は、筆者の強い意志を示しています。この結論に至るまでの論理展開が一貫しているため、説得力があります。

総評

このエッセイは、筆者の価値観や人間観を強く表現しており、特定の価値観に共感する読者には非常に響く内容となっています。筆者のメッセージは明確で力強く、読者に深い印象を与えることができるでしょう。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。