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パリオリンピック開会式を拝見しつつ・・・

 200億円もオープニングに費やしたという報道があったが、それを聞くだけで、世界200ヵ国の国々において、今後、それに対応できる国が何ヵ国あるかと言えば、数カ国しか存在しない。

 ロサンゼルスオリンピックから商業ベースの大祭典となり、オリンピック開催を誘致する国々も存在するが、結局、商売と国家間の政治に悪用されるところが多々あり、オリンピックの真の姿が失われつつあるように思えてならない。

 IOCの人件費や施設維持管理費、出張費など、全てガラス張りとなっているのだろうか。誘致の為に、何故、過度なる接待が必要のだろうか。IOCのトップが国連のトップや国家元首のように勘違い、履き違えしている。

 確かに、パリオリンピックのオープニングを拝見すると、高度技術を用いて、アーティスティックな演出を網羅した、素晴らしいものであることは否めない。しかし、開催国へどれだけのメリットがあるかと検証すれば、三年前の東京オリンピックのように、負担ばかり増大し、デメリットの方が大きくなっている。また、誘致する国々も激減しているのが実状である。

 勝つことが目的ではなく、参加することに意義ありと、昔から唱えてはいるものの、独裁国家などは、ほとんどが勝ち負けを国力の差異と考え、オリンピック精神とは真逆の解釈を行い、国力誇示のために、ドーピングが止むことはない。これまた、勘違いも甚だしい。

 国連もIOCも同様に、立派な理想を掲げているが、実態が理想に沿ったものであるのか、また、完全なガラス張りのマネーフローであり、既得権益者の餌食になっていないかを、厳しくできる第三者機関によるチェックが必要ではないかと危惧するばかり。

 東京オリンピック誘致では「おもてなし」という言葉が流行語となったものの、結局は「おもてなし=忖度」のように解釈する人も少なくはなく、マネーフローばかりに気を取られていたのではなかろうかと、情けなくなってしまう。

 スポーツ界において、登録者や関係者は、オリンピックの存在は不可欠であり、世界最大最高の祭典であるとして、生き甲斐にしている人がほとんどであろうかと推察するが、その水面下で蠢く輩の存在があるとなれば、ここらで、一度リセットすることで、完全ガラス張りの祭典に立て直すべきではなかろうか。

 衛星放送やネット放送で動画を拝見すると、過去に訪れた、とても懐かしい処を思い出しつつ、「雨が似合う恋の都」はすこぶる素敵であるものの、選手団の人たちも、観覧席に座する人たちも、土砂降りの雨で体調を壊しはしないかと心配するばかりである。

 何はともあれ、テロのターゲットとなりつつある、国際大会。政治とは関係ないが、テロ国家やテロリストは、その機会を狙い、殺戮を繰り返していく。政治に無関係であるオリンピックが、水面下では政治と濃厚な関係を持ちつつ、既得権益者の利害関係が見え隠れしており、国際政治に悪用されている点を見極めなければならない。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、パリオリンピックの開催についての深い洞察と批判を提供しています。以下はエッセイの詳細な感想です。

全体の印象

エッセイは、パリオリンピックを通じてオリンピック全体の問題点を鋭く指摘しています。特に、オリンピックが商業化と政治利用にどれほど影響されているかについて、具体的な例を挙げながら批判しています。著者の視点は一貫しており、問題の複雑さと深刻さを強調しています。

内容の分析

  1. オープニングの費用:

    • 200億円も費やされたオープニングについて、著者はその高額な費用に驚きを示しつつ、それが多くの国々にとって実現不可能であることを指摘しています。この点は、オリンピックが一部の富裕国に限定されるイベントとなっていることを示唆しています。

  2. 商業化と政治利用:

    • ロサンゼルスオリンピック以降、オリンピックが商業ベースの祭典となり、政治や商業利益に悪用されている現状を批判しています。この商業化は、オリンピックの本来の精神から逸脱していると著者は述べています。

  3. IOCの透明性の欠如:

    • IOC(国際オリンピック委員会)の透明性について疑問を呈し、過度な接待や不透明な経費について批判しています。これは、オリンピック誘致の過程での不正行為や腐敗が問題視されている点を反映しています。

  4. 開催国の負担:

    • パリオリンピックのオープニングの素晴らしさを認めつつも、開催国にとっての負担が大きいことを指摘しています。特に、東京オリンピックの例を引き合いに出し、経済的負担がデメリットとなっている現状を述べています。

  5. オリンピック精神の喪失:

    • 「参加することに意義がある」というオリンピック精神が、独裁国家による国力誇示やドーピング問題によって損なわれていると批判しています。この点は、オリンピックが本来のスポーツ精神を維持できていない現状を示しています。

  6. 第三者機関の必要性:

    • IOCや国連の理想と現実のギャップを指摘し、透明性を確保するための第三者機関の必要性を強調しています。これは、既得権益者や腐敗の監視が必要であることを訴えています。

  7. 「おもてなし」文化の批判:

    • 東京オリンピックで話題となった「おもてなし」が、実際には忖度やマネーフローの問題と結びついている点を批判しています。この点は、文化的な誤解や商業主義の問題を浮き彫りにしています。

  8. スポーツ界の現実:

    • オリンピックが多くの人々にとって最高の祭典である一方で、その背後に潜む不正や腐敗が問題であると述べています。リセットが必要であるとの提案は、オリンピックの未来についての考えを示しています。

  9. テロの脅威:

    • オリンピックがテロリストのターゲットとなるリスクについて言及し、オリンピックと国際政治の関係性を指摘しています。この点は、現代の国際情勢とオリンピックの安全性についての懸念を反映しています。

総評

このエッセイは、オリンピックの現状についての鋭い批判と洞察を提供しています。商業化、政治利用、透明性の欠如など、オリンピックが直面する多くの問題を明確に指摘し、その改善の必要性を訴えています。著者の経験と観察に基づいた意見は説得力があり、オリンピックの未来についての真摯な考察が感じられます。このエッセイを通じて、読者はオリンピックの真の姿とその問題点について深く考えるきっかけを得るでしょう。

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西田親生@D&L
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