判断能力に欠ける経営者の曖昧な言い逃れは、子供染みて、後味悪し。
外部からの営業を、何の根拠もなく全て悪行と見做し、初手から愚弄、拒絶する経営者も少なくない。しかし、営業には、正しいものとそうでないものがあることを知れば、自らの無知さ、無能さを恥じる事になる。
無作為に抽出されたリストへ、何度も何度も執拗に営業チラシをファックスで送りつけたり、早朝や休日など、時間外お構いなしに電話を掛けるのは、正しい営業とは言えず、怪しく悪質なものと判断すべきである。
また、筆者のオフィスはIT関連であるが、そこへ、劣悪なインターネット回線やコピー機などを売り込むところがある。相手の業種業態を調べずして、ランダムに電話営業を掛けるところなどは論外であり、失笑ものだ。
ただ、それ以上に頂けないのは、決裁権を他者(奥さんやコンサル)に依存している経営者。判断能力に欠け、常に他力本願にて、都合が悪ければ、自らの愚行を棚に上げ、『被害者と加害者摺り替え作戦』と同様に、相手に非があるが如く、自己暗示に専念する。これこそ、逃げの経営者として、恥ずべきものだ。
代理店契約でもクライアント契約でも同様に、B to B、B to Cの契約において重要なことは、揺るがぬ意思決定の存在。更に、期日をはっきりと明示(二言なき)、共有することが重要だ。
『いつ、どこで、誰が、何を、どうする』(4W1H)が明示されない場合は、不発弾の集まりとなるだけの話。掛け声勇ましく、延々と時だけが過ぎ、尻切れトンボとなってしまう。よって、『いつまで』という期限をしっかりとキルことが先決。
曖昧な表現が、一番癖が悪い。言葉の綾として、どちらにでも解釈できるような緩い言葉も面倒である。相手に期待感を持たせ、善人振る経営者。裏腹、初手から可能性ゼロであるにも関わらず、昼行灯のようにしている経営者。極論ではあるが、偽善者の典型であるかのようで、見るに堪えない。
ところで、貴方は、判断能力に長けていますか!?いい子ぶりっ子してませんか!?B to Bにしろ、B to Cにしろ、演出は不要。胸襟開いで、ガラス張りにて動かない限り、良い結果を生むことは困難と言える。
もし、現在進行形にてグダグダ、ダラダラしている取引先がいるのであれば、可能性ゼロと見做し、さっさと切り離すのが懸命なる判断ではなかろうか。時間の無駄、エネルギーの無駄、金銭の無駄ばかりで、頭痛の種にしかなり得ない。
『取引先は、経営者の人格を見て決定せよ。』です!