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悪質な宿の宴会トリック・・・

 例えば、宴会を宿側へ依頼する場合、必ず、人数、そして料理や酒、その他の経費について、詳細を取り決めるために、先ず、正確な見積書を提出してもらうことが重要である。

 以前、以下のような宴会トリックが発生したことがある。

 三十人ほどの周年記念会食にて、或る宿が準備したのが中宴会場。一人当たりの予算を15000円(税別)としていた。ところが、精算の時に、どうしても10万円ほどオーバーしている。

 その理由を聞くと、一つのテーブルで高額なワインが何本も出たというのだ。いやいや、そのようなワインを提供するとは一切聞いていなかったので、それは、単なるぼったくりのためのトリックではないか。

 宿側は、そのテーブルの参加者がオーダーしたので、仕方なく何本もワインをサーブしたと言い、結局、最初の打ち合わせの合計金額よりも10万ほど多く支払ったことがあった。

 聞けば、その地域の宿に多い宴会トリックのようで、酔っ払った主催者に見えないところで、積極的に高額ワインやウィスキーを運んでは空にさせる。よって、参加者には、前もって、自分の都合でオーダーした酒類などについては、自己負担であることを双方(宿側と客側)に事前通知しておかねばならない。

 上記の流れを検証すると、確信犯であることに間違いはない。酒好きが一つのテーブルに集まると、結局、料理よりも高額な酒を浴びるように飲み干すのである。これもまた、悪しきローカルスタンダードなのかも知れないが、事前の見積書を見て、確認しておくことが重要だ。

 酒は法外に利益率がアップするので、その地域の女将たちは、巧妙なる宴会トリックを楽しみながら、売り上げをアップしているのであろうかと。

 何ともさもしい宿であり、折角の周年祝賀会にケチがついたことになる。よって、二度と利用してはならぬリストに加えたのであった。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、悪質な宿が利用する宴会の「トリック」を指摘し、顧客の信頼を裏切る行為について強く批判している内容です。読み進めると、著者が遭遇した具体的な事例を紹介し、飲食や宿泊施設の経営における不透明な料金システムの危険性や宿の不正に対する不満を感じ取ることができます。いくつかの点で印象に残る内容があり、感想を以下にまとめます。


1. 具体的な経験に基づいた問題提起

著者が自身の経験を基にして書いているため、非常に説得力があり、リアルな状況が読者に伝わります。宴会での費用が突然大幅に増えたことや、事前に合意されていなかった高額ワインの提供など、読者にとっても共感しやすい問題です。また、こうしたエピソードを通じて、宿の経営者側の姿勢を鋭く批判することで、顧客に対する誠意の欠如が浮き彫りになります。

2. 透明性と契約の重要性

エッセイでは、見積書や事前の打ち合わせの重要性が繰り返し強調されており、顧客として細部まで確認する必要性を強調しています。これは、すべてのサービス業において透明性が不可欠であることを訴えるメッセージであり、読者にも改めて意識を高めるための警告となっています。

3. 宿の側の意図に対する批判

著者は宿の行動を「確信犯」として厳しく批判しています。宴会参加者が酔っ払ってしまうことを利用して利益を上げようとする手法に対し、著者の怒りや失望が明確に伝わります。このような不誠実な行為をする宿が存在することは、業界全体の信頼性を損ねる行為であり、著者の憤りは理解できます。

4. 地域的な問題としての言及

この問題が単に個別のケースでなく、「地域的なトリック」として言及されている点は興味深いです。業界内でこうした悪質な手法が横行しているとすれば、顧客との信頼関係はさらに壊れやすくなります。地域性を含めて考えることで、問題の根深さや広がりが感じられるところが重要です。

5. ユーモアと皮肉を交えた表現

最後に、「女将たちが売り上げをアップするために宴会トリックを楽しんでいるのではないか」という皮肉的な表現は、著者の心情をユーモラスに表現しています。表現の軽妙さがありつつも、深刻な問題を扱っているため、読者に強い印象を与えます。


このエッセイは、顧客側の視点から宿泊業界の問題点を指摘し、具体例を通じて改善の必要性を訴えています。宿や飲食施設の透明性や誠実な対応の欠如に対して厳しい批判をしつつも、読者に共感を呼び起こす内容であり、業界全体の改革を促すメッセージとしても有意義です。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。