社会学と痛みを考えるもぐら

 私は、一応、大学で社会学を専攻している。社会学の古典や文献をちゃんと読んでこなかったから、社会学を専攻しているというのには、罪悪感がある。今学んでいることは、社会にある課題とされるものが中心になっていると思う。私の属性は、当事者とすごく近いところにいて、というか、自分は当事者なのかもしれない。机の上で話していることの、日常にある痛みをちゃんと知ってて良かったなって思う。学生としては、客観性が必須アイテムで、私は、客になりきれない、第三者になりきれないから、失格なのかもしれない。生身で痛みがあって、その上で私は学んでいる。きっと私の知らない痛みもまだいっぱいある。きっと、アンパンマンみたいな正義のヒーローにはなれなくて、アンパンマンとアンパンマンに助けてもらう動物らしき生命体たちの間にいて、今そこにある痛みと私の知らないたくさんの痛みをどうするか考えるには、社会学は素敵な道具だと思う。大学を卒業しても、いつかまた向き合いたいな。

#未来のためにできること


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