間違い電話②
仕事での間違い電話といえば、ICU(集中治療室)で働いていた頃にもあったなーと思って。
当時、病院の公式サイトとは別に自分でICUのウェブサイト作ってブログ記事を書いてました。それに掲載したエピソードです。
注:掲載時は実名でしたが、今回は登場人物を仮名にしています。私の名前もややこしくなるので今のペンネームで。
2013.01.21 ICUのブログ
【間違い電話事件】
ICUでは、患者様のことについて、専門の科の医師に緊急で相談したいことがたまにあります。
直接その科の先生に電話をして相談させていただくのですが、そんな時に狙われやすいのが、「同期」「部活の後輩」「知り合い」などのつながりのある先生です。
先日、諸池は同期の耳鼻科医『オガワ』先生の院内PHSに電話をかけました。ところが・・・
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相手「もしもし」
諸池「オガワ先生ですか。ICUの諸池千加です。こんにちは。」
相手「あ、はい。」
諸池「今、お電話しても大丈夫ですか?」
相手「大丈夫です。でもちょっとお名前を聞き取れなかったのですが・・・、ICUの看護師さんですか?」
諸池「あ、いえ、ドクターの、というか、同期の諸池千加です。」
相手「ああ、はい。」
諸池「患者様のことでちょっとご相談したいことがあって・・・」
と、患者様のことと相談内容を簡単に説明したのですが、なんだかどうも話が通じない・・・???
諸池「あの、オガワ先生ですよね?耳鼻科の?」
相手「いえ、麻酔科のオオカワですけど?」
諸池「えっ?麻酔科の??オオカワ先生???あ、あの、失礼しました!間違い電話です・・・」
と、電話を切る。
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オガワ先生の院内PHSの番号は070-△△△△-○○○○だったのですが、間違って070-▽▽▽▽-○○○○にかけてしまっていたのでした。
しかもうちの病院の麻酔科にオオカワ先生はいらっしゃいません・・・そもそも、070-▽▽▽▽-○○○○はうちの病院の番号ではありません・・・
どこかの病院の麻酔科のオオカワ先生、大変失礼いたしました。この場をお借りして、お詫びいたします。(でも絶対見ませんよね。)
あ、患者様のことについては、その後正しい番号に電話して、きちんとオガワ先生に相談できました。
おしまい。
余談。
こないだふと思ったんだけど、私の書く医療ネタって、ふだん病院と無縁の生活してる人達にはきっと伝わりにくいよなーって。
最初から読んでくれてるとも限らないというか、「その記事だけ」たまたま読んでくださった方もきっといるわけで。
今まで書いてきた場所ってFacebookとか職場のブログとかで、ある程度私の背景をわかってて読んでくださる方が多くて、だからあんまり説明っぽい部分は省略してたんだけど。
noteではきっと、もうちょっと解説が必要なのかもしれない。でもそれじゃなんか野暮な感じがするんだよなぁ。
難しいね。
前回の記事に出てきた「守衛さん」とかって、一般の方に普通に通じる?
今回の、以前私が働いてたICUだって、一体どんなところで、中の人達がどんな風に働いてるかとか、見当もつかなかったりするよね?
てか、私が「世の中の一般常識」に疎い部分もあるからなぁ…
昔、給料明細に身に覚えのない収入があって、上司に「先生、この『賞与』って何ですか?」って聞いて盛大にバカにされたことがある。
あ、話がどんどん飛んでいっちゃうから、この辺にしとこ。
ICUブログのネタは今後もちょいちょい使い回していこうと思ってます。だいたいが私の失敗話です。
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