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子供の頃の夢と、二十歳の私。

シマダさんの聴くnoteのお題。

●子どもの頃の夢はなんだった?

●二十歳のころ何してた?

●そんでその夢どうなった?


について考えてたら、とりとめもなくなっちゃって、よっぽど暇だったら読んでください。笑



●子どもの頃の夢はなんだった?


昔から、何にでも影響を受けやすい人間。

子供の頃の夢はコロコロ移り変わった。

イルカショーを見ればイルカの調教師になりたかったし、馬術のアニメを見れば乗馬をやってみたかったし、新体操を見ればリボンをくるくる回したし、一貫性はなく、その時のマイブームに過ぎなかった。


だけどたぶん、ひとつだけ、叶わないとわかっていながら、私はずっと魔女に憧れていた。

小学校の図書館にあった「魔女」や「魔法」などと書かれた本は一冊残らず全て読んだし、もし自分が魔法を使えたら、という妄想は飽きることがなかった。

ハリーポッターが日本で出版され話題になった頃、私はすでに夢見る少女ではなかったが、その世界観にどっぷりハマった。大学時代には新刊を書店で予約して発売日に購入し、徹夜してあの分厚い本を一日で読んでしまうほど。



「なりたい職業」という意味での夢は、おそらく漠然と「お医者さん」だった気がする。

だから、

●そんでその夢どうなった?


→叶った!になる。

でもね、「夢」は、叶った瞬間から、ずっと続いていく「現実」になるんだよね。

まぁ、長くなるのでその話はまた別の機会に。



ちょっと時間を戻して、

●二十歳のころ何してた?

って、これねー。

医学部目指して二浪してた。

二十歳になる誕生日の前日、「こんな将来のことひとつも決まってない不安定な状態で、ハタチになんてなりたくない…!」と思って一人しくしく泣いていた。


そして、受験真っ只中の成人式。二浪組は成人式には出席しない人が多い中、一生に一度の成人式に出ないなんてあり得ないと思って、振り袖を着て出席したはいいんだけど、本当にあの日のみんなの写真におさまってる自分を片っ端から消去したい。それこそ魔法でも使って。

振り袖は、祖母が用意してくれた、黒をベースに深みのある赤い花が描かれた、とても上品で落ち着いた着物だった。…そう、二十歳で着るには「落ち着きすぎて」いたのだ。

美容室では、その着物の雰囲気に合わせてくれたのであろう、前髪は大いにボリュームを持たせてアップにされ、ドス黒いアイメイクを施された。

これは…どう見ても…ピチピチした新成人ではなく、幾度となく人生の修羅場をくぐり抜け、酸いも甘いも噛み分けてきた、「姐さん」とでも呼ばれていそうな、いわゆる極道の妻、的なやつ。

仕上がりを見て私は愕然とした。そして、写真館へ向かう車の中で泣いた。ドス黒アイメイクをごしごしこすって落とそうと試みながら。

「こんなの、写真撮りたくないし、成人式も出たくない。」と号泣してごねる私を、母は必死に説得していた。お母さん、あの時は困らせてごめんね。でも、今考えても、二十歳の私、かわいそうだと思う。あの時のおばちゃん美容師さんに文句の一つでも言ってやりたい。

なんとか母の説得に応じて、超絶不機嫌な私は「何もかもどうでもいい」という気持ちで撮影を終え、成人式に向かった。

あの額縁入りの写真は、おそらく手元に届いた時に一度だけちらっと見て、実家のどこか奥の方にしまわれているはずだ。


そんなドン底のテンションで臨んだ成人式は、結果的にはとても楽しかった。華やかな出で立ちの同級生たちを見ると心がチクチクしたが、途中からは完全にネタになっていて、開き直ってたくさんの友達と一緒に写真を撮った。


完全に余談だけど、同じ振り袖を、大学の卒業式でも着た。卒業式と言えば袴、とも考えたが、私はあの着物でリベンジがしたかった。その時には他界していた祖母の遺してくれた、あの素敵な振り袖を、苦い記憶のままにしておくのは嫌だった。

信頼しているいつもの美容師さんにセットとメイクをお願いし、過ちは繰り返さないと意気込んでいた。その時私は26歳、黒の着物がそれなりに似合う年齢になっていた。
女子同士でお互いを褒め合うのは、当然の流れかなと思うけど(実際みんなそれぞれとても綺麗だったし)、クラスの男子にしみじみと「…すごく、いいね。」と言われたのは内心かなり嬉しかった。こいつ私に惚れたんじゃね?ぐらいの勘違いを起こしそうな雰囲気だった。
つまりはリベンジ成功ってことで。めでたしめでたし。




いったいぜんたい、私は何の話をしたかったんだろうって感じなんだけど、なんか久しぶりにブワーッて頭の中に浮かんだことを文章にしたかっただけです。

なんかスッキリした。


#ちかもろちの頭の中

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