しまっちゃえ、義実家!<1>
これまでのおはなし
とある町のとある公営住宅に、後期高齢者の老夫婦が住んでいました。
絵に描いたようなDQN夫婦でしたが、安くても安定した年金と安い家賃のおかげで、アルコール依存症の無職長男(初老)を養うことができました。
しかし、ある日、長男は心筋梗塞で突然死。
妻は認知症で介護病院へ入居した後、死亡。
残った夫は、ヘルパーフル活用で一人暮らしを満喫していましたが、ある夏の日、心不全で救急搬送。
あとには、30年以上住み続けた、ごみもとい古い生活用品一杯の、公営住宅が残されました……
全然心が躍らないあらすじですが、ここまでの流れは以下のマガジンで時間があるときさらっていただいて、
義兄が亡くなってからちまちま片付けていた義実家。
近い間取りの見取り図がありました。貼っておきます。
このたび、最後の住人である義父が亡くなったことで、退去が確定しました。
義兄が亡くなった三年前から始まって、ちまちまちまちま、残っていたモノを処分してきましたが、とうとうその総決算の日がやってくるのです。
いやー、小出しに死ん……亡くなってくれて良かったです、一気に全滅、一気に片付けとか言われたら、多分全て放棄してました。
そして、2022/11/24夜時点の、残りの処分品(●は持って帰って有効活用)
布団もろもろ。押し入れのほぼ3/4分
古くて重い座布団4枚
公団型プラスチック衣装ケース 押し入れ3/4分
三段プラケース(ベランダで劣化中)1
押し入れ下段用衣装ケース(引き出しが六つある奴)1
義兄の趣味のレコード 120サイズの段ボール1箱分
写真とか書類とか、そこそこ
多分未使用 レトロ映写機(何故)
●木箱(茶箱)1
クローゼット型タンス 1棹
パイプ製ラック (タンスと同じくらいの幅と高さ)1台
籐椅子2 折りたたみテーブル1
カラーボックス2
浴槽(公団はデフォルトでついていない)1
介護用お風呂椅子2(何故……) 介護用お風呂踏み台1
洗濯機1
液晶テレビ2台
エアコン3台(だから何故……)
大型冷蔵庫1
電子レンジ1 オーブントースター1
●暖炉風ファンヒーター(エアコン三台あるのに何故……)
●台所&住宅洗剤 バケツ二杯分くらい
●パックごはん 缶詰等の食品、ビニール袋一袋分くらい
●打ち出しの大鍋1 わりと綺麗
残ってる食器等、一袋分くらい
米びつつきレンジ台1
木製の台所用ワゴン1
手洗い場のカラーボックス(漏水のせいで腐ってた)1
三段くらいのステンレス脚立(ベランダで発見)
超長い物干し竿2本
骨箱と骨壺(義父入り)
後飾り祭壇(義母の時の使い回し)
大型家電を片付けよう!
義父の死により、いきなり退去リミットが強制的に確定。
今まで伸ばし伸ばしにしていた家電を、一気に整理しなくてはいけません。
家電リサイクル法に基づく4品目、とりわけ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機に関しては、自力ではどうにもなりません。
調べて見ると、家電販売店には「販売したモノ」の回収が義務づけられています。
しかし、直近の買い物であるエアコン一台以外の購入店は不明です。
何故判明したのかというと、義父の年賀はがきの中に、「購入品の調子はいかがですか」的なアフターフォローのはがきが混ざっていたのです。
とりあえず、25日に片付けに行きがてら、この電気屋さんに相談してみることにします。
そして、今朝(25日朝)
資源ごみである段ボールをゴミ捨て場に出すため、夜も明けきらない朝の5時前に起き出し、駐車場から車を出そうとしたら、
立体駐車場が動かない!
センサーの誤作動でエラーが出てるみたいだけど、どうしてこんなタイミングで?! 嫌がらせにもほどがあるぞ義父!(えん罪
義実家の資源ごみの日に合わせて動けるの、今日を逃したら半月はないのです。管理センターに連絡したら、別の利用者から連絡は行っていて、スタッフが向かっているとのこと。
一気に萎える。
今日は行かなくていいよ、とのことなのか。
六時までに動かなかったら中止するか、とパンを焼いてコーヒーを飲んで様子を見ていたら、まさにそのリミットに時間、スタッフさん到着!
作業中に無理矢理動かしてもらい、立体駐車場の脱出に成功しました。
ていうか、この立駐、エラーが多くてさぁ……
動かなくて、遅刻して出勤しなきゃいけないことも、たまにあるのです。
安いから黙って使ってるけど、義実家の一軒が片付いたら、本格的に徒歩で行ける勤務地に異動を願い出よう……
閑話休題
おかげさまでゴミ出しの時間には間に合いまして、
溜まっていた段ボール、20枚分くらいを一気に義実家から運び出しました。
ぼくらのまちの、電気屋さん
あちこちに残っている書類をあさり、
冷蔵庫や洗濯機の購入元を探しますが、説明書は全部残ってるのに、肝心のレシートがない。なんなんだこの家。
ただ、直近のエアコンのほかに、義父が使っていたTVも、同じ電気店で購入したのが判明。
徒歩で五分ほどの距離だというので、とりあえずここに相談にいくことにしました。
いかにも、まちの電気屋さん。
結構広いショウルームがあり、最新型の調理家電に混ざって、どこかで見たような薪ストーブ風ファンヒーターが……
ここか! やっぱりここで買ったのか!
見ている間に、奥から作業服姿のしゃっきりしたご老人が出てきました。
はがきを見せて友好的にご挨拶した後、事情を説明し、「家電品を全部撤去して欲しい」と切り出すと、
「エアコンとか、冷蔵庫とかですね、あとなにがあります? 電子レンジとか……」
なんと!
家電なら、何でも回収してくれるんだって! やったー!
電子レンジもトースターもガスコンロもOK。おまけに盲点だったのは、
「お部屋のライトも、公団は持ち込みですよね」
そうだ、そうだった!
いやー、行ってみるもんですね、町の電気屋さん。
一気に同じ日にひきとってもらえます。予算も、私が事前に想定していたよりも全然お安い。
ウォシュレットも、元の便座があれば外してくれるそうですが、これはなければ、そのまま置いていってもいいと思います、とのこと。
次の週末にお願いできるとのことで、予約してきちゃいました。
一番の難物と思われていた大型家電、小物家電と一緒に全部めどがつきました。安心しました。
せっかくなのでこの日に、残っているタンスと、でかい押し入れ用衣装ケース(三段6引き出し)とレンジ台も粗大ゴミに出すことにします。予約、予約。
謎の事実
ところで、家電の購入先を洗い出すために、残っている書類をあさっていたら、気になるはがきと封書を見つけました。
か○ぽの、担当者が変わったお知らせ。
日付が近い。2022年四月って、今年じゃん。
去年のすったもんだで、生きてる保険が二つあるのは把握してるけど、支払いは終わってるはずだし? んー?
更に探っていると、今度は一枚、はがきが出てきました。
「保険料 口座振替のご案内」「2022年2月分~2023年1月分」
今確認したら、証券番号は、払い込みが終わっているはずの、手元の証券と一致するのですが。
どういうこと?
追加で何か特約つけたの? 自筆のサインもおぼつかない90の老人が? 家族の立ち会いもなく? そんなのあり?
夫にコールセンターに電話させたら、本人死亡後の問い合わせは、必要書類を持って窓口へ、とのこと。
一人で夫に行かせても不安なので、休みがかち合う日に、行ってこようと思います。まだ除籍証明とかもでないし。
これも進展があったら記事にします。ああ、胃が痛い。