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一月二十五日

こころは何も知らない。
そう思うことで 立ち止まることができた  この道。

次に会うのはいつになるだろう。

時計を外す。

身体が覚えている時間と、
身体から抜け落ちてゆく約束。

すれ違う。

出かけるときに開ける扉と
終わった後に閉じる扉と。

微笑む。

私に訪れ
通り過ぎた時間に。

別れる前に少し
心臓の音を聴かせていてほしい。

愛おしさという気持ちが
触れたがる 音と呼吸に
寄り添うようにして ともにいさせて。

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