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一月一日

一年の始まりの日
君は、時計をはずそうといった。

頭の片隅でチクタクいっている時間に
歩幅あわせをするのを休もうと。

日付が変わり、新たな年を迎える瞬間
それから、初めての朝日を迎えるためにふとんから出る時刻

"そういう時間も、忘れてしまうの?”
"どちらでもいい。ただ(あわせようとする)のを休むんだ

"そっかあ。いいね。でもちょっと難しそう。
だってそういう時間は気にしておきたいものだから"
わたしは言って
"でも、やっぱり"と、君の提案を受けいれる方を選ぶことにする。

世界中でたくさんの人たちが、わくわくしながら時計を眺めているその時間。
私たちは、そこから離れて、ちょっと異文化な時を過ごすんだ。

いつもの窓辺。
いつもの、道ゆくひとたちの声。

おだやかに一日がはじまる。
密かな革命を決行した、だいそれた一日として、今日のこの日が。

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