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別れから、出会いへのバトン

4月は不思議な気持ちになります。

それは、新しい空気感でワクワクする一方で
喪失感のような、「あれ、いない」と言う感覚。

卒業で巣立っていった子たちがいません。
相談室に毎週のように顔を見せてくれたこどもたちが来ない。

よし。気持ちを入れ替えて
また始まる出会いを楽しんでいこう。
素直に「がんばろう!」って思えるのは
いなくなった子たちが残してくれた「空気感」があるから。

カウンセリングの仕事というのは、こどもたちの苦しさや悩みと出会う代わりに、感動をもらうことがあります。

「自分なんか望まれていない。生まれてこなきゃよかった」

そんなことを言っていた子が

「自分は母親を守るために生まれてきたって気づいた」
と強さが芽生えたり

「絶対に許せない」と言っていた子が
「本当は、許したいんだ」と語ったり

「死にたい」が「本当に生きたい!」に変わる。

苦しかった症状も楽になって、外に出られるようになった、バスに乗れるようになった、「私は私でいいんだ」って思えた

そんな風にトンネルの中を抜けていく。なんて尊い変化だろう。

卒業生が残していってくれたものは、そういうもの。

一人ひとりの中にある、さなぎから蝶への変化は、不登校の数とか、出席日数とか成績の数字では分からない。けれど事実は小説よりも奇跡。

悩んでいることの中には、反転するようなギフトが眠っているのかもしれないなと、勇気をもらう。

卒業生たちが残していった空気感を

それを、さあ!
新しい子たちへ、まなざしで伝えていこう。


一緒に学びたい方はつながってください。


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