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#Opus 0 オープンダイアローグって?


はじめに

私がいるコミュニティー(Project MINT)の創設者のtomoeさんと夕食を一緒にしていた時、「チカさん、オープンダイアローグをコミュニティでやってみませんか?」とのお誘いと同時に本を渡されたのがオープンダイアローグとの出会いでした。その時はよくわからなかったけど、「はーい、やってみましょう」と引き受けたのが去年、2022年7月。そもそもはオープンダイアローグはフィンランドの精神科医たちによって新しく生み出された対話による治療メソッドです。そのメソッドを医療でない場所、ProjectMINTのコミュニティではじめました。対話によって自分と他者を理解する場所として。そして今は2023年の2月。今も定期的に毎月コミュニティ内、不定期的にコミュニティ外でも色々な人と対話を紡いでいます。今私がわかっていることは、オープンダイアローグは私にとっては言葉のダンス。つまり、身体を使う代わりに、言葉を使って、言葉で一緒に踊り、空間と音(学)を紡いでいくことです。オープンダイアローグは1on1のコーチングでもなく、グループコーチングでもセラピーでもなく、傾聴がベースになったシンプルなダイアローグ(対話)です。話し手の方の話をそこにいる皆で聴き、リフレクションチームで話し手の話について対話していきます。その後、リフレクションチームの対話を聴いた話し手が、感じてること、話したいことを話すという流れです。難しいことは何もないとてもシンプルなメソッドですが、このダイアローグは「言葉」で「説明」するのがとても難しいです。経験しないとわからないし、抽象的だと思います。でも、とても奥深く人が持つ本来の感覚を大切にした体感的な対話だと感じています。

Opus#0 オープンダイアローグって?

それは、ジャズの即興のセッションのように、それぞれの方がいて、その時にしか生まれない場(言語)が生まれ、その言葉で対話という楽曲が織りなされていくイメージかもしれません。相手の話を聴いて自分自身の何かに気が付いて、
そのことをそれぞれの個性で表現し対話をし続ける。そのプロセスは即興で進めていくダンスのワークにかなり近いと感じています。(これはダンサーとして即興をするときの感覚を思い出すから。)

オープンダイアローグは私にとって、とても芸術(アート)的対話だと感じています。何故かというとオープンダイアローグの哲学のベースの2つの考え方「詩学」と「ミクロポリティックス」=ニーズ型アプローチに共鳴してるからです。
今、実践してることは詩学がメインになってるかなと感じます。

詩学。これは3つの原則、「不確実性への耐性」「対話主義」、「社会ネットワークでのポリフォニー」で成り立っていることを知り、表現者としての在り方と親和性を感じ腑に落ちました。(「オープンダイアローグとは何か?」斎藤環薯 医学書院)

詩学。。。まだわからないことも多いので、これは手っ取り早く詩人の友人にかいつまんで教えてもらおうと思っていますが、多分「余白と余韻」のことと繋がるんじゃないかなと感じてます。

対話。。。その中でいかに身体性と感情が大切であること。だからとても奥行きのある余白のある対話(それぞれ心に何かが残る感覚)に変化していくのかと。結果よりもプロセスを経験する姿を目にする方がすごく素敵だと感じています。結果は全く予想してない素晴らしい場所へ着地するからです。

ポリフォニー。。。これは音楽用語ですが、織り成していく感じがなるほどだし、ただ、ただ美しいです。

まだまだ、私もこの3つのエレメントから紡ぎだされたオープンダイアローグの本質、絶賛学習中です。どれも心が勝手に引っ張られる考え方で、私の好きな考え方、“Less is more”とも共鳴してるからかもしれません。

“Less is more.”
Ludwig Mies van der Rohe

「少ないほうが豊かである」
ミース・ファン・デル・ローエ


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