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お主は退がっておれ

かばい合う二人…ではなく、主語の話。

作文の授業で「私は」と書き出すのがいやでしかたがなかった。かっこ悪いくらいに思っていた。実際は「私は〜」と書き始めたことなどいくらでもあったと思うが、「他にないの?」と今の自分が「私は…」を文頭に置いた小学生の自分に詰めよっている。

今だって普通に「Aは〜」と始め勝ち。BL的には「攻は〜」、時代小説だったら「甲は〜」かなぁ。横道に逸れまして失礼。

主語で始めるのは悪くないというか、主体を明示するためには必要である。ただ、次の書き出しでも続けてしまうと、あまりに芸がないのではと、途端に直したくなる。それで、それだけのことで先に進まないのはしょっちゅう。なるべく主語を削ろうとしてあれこれいじり回してると、しまいには誰が何をしているかわからなくなる。

今はとりあえず「@@は〜」でええやんか?という悪魔の囁きに屈して、今日も「攻は」と書き始めた。

書けよ。書いたら楽になるんだよ? 私さん。

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