志望度の伝え方について
就職活動の基本について様々な考察があります。今回は、志望度の表現について書いていきます。行きたい、好き、入りたい、など要望が、特に初心者向けに書きます。ラディカルに書きますので、楽しみにしてみてください。
1)誤解を解く
まずは、いきなり注意点からいきます。
自分は大丈夫、と感じている方は読み飛ばしてもよいです。就活初心者向けに書きます。
まず、就活の素人は、ほとんど、個社特性に目が行き、企業個社を理由にしてマインドをセットしてしまします。
例えば、バイネーム出しますが(縁があるとかではなくただ憶えているだけです)
トヨタは面白そう、だから、この会社いきたい。
サントリーは面白そう、だから、この会社いきたい。
など。一見すると、これは理由になりえるようにみえるかもしれませんが、実は、抜けている視点がいくつかあります。例えば、サントリー社を取り上げてみましょう。
サントリー社はそもそも食を軸に、多角経営をしていて、特に主業務が飲料メーカーです。なので、飲料メーカーとしての特性を持った会社です。
ここまでは、当たり前じゃん、知っているし。と話になりそうですが。
もう少し具体的な話をします。
例えば、飲料メーカーの会社は、顧客先が「小売業」と「外食業」です。
飲食店に行くと、サッポロビールのカレンダーがおいてあったりポスターが張ってあったりしませんか?これは、サッポロさんが、営業をかけて、お土産で置いているケースがあります。
何が言えるかと、いうと、サントリーは、面白そう。
ではなく。仕事の実態を理解をする、理解をした上で、
志望度を言語化できるようにしてください。
2)志望度を構造化する
「構造化」という言葉。
なんとなく言葉を聞いたことがあると思いますが、
簡単に言えば、言葉の単語を「〇」×「〇」×「〇」=「主張したい事」。
と、「主張」の説得力を持たせる事を指しています。
前段で伝えた「好き」だから「行きたい」だと、
主張の根拠が、乏しいと感じると思いますが、
その正体は、根拠の弱さにあります。
では、改めて、根拠を立てる概念を作っていきましょう。
まずは、基本の要諦を抑えます。
基本的に、企業の志望度を語るときは、
「産業要因」「個社要因」「個人要因」で
3要因に基づいた言語化をしましょう。
前段の例えでいえば、サントリーにいきたいです!で、言語化をするのではなく。産業要因に基づいて話しましょう。
・産業要因
業界性質: 「誰に(顧客)」「何を(商品)」「どのように(手段)」
職種特性:「仕事の内容」「仕事の期待値」
一言 :クライアントへの支援が、自分のモチベーションになっている状態。
です。これは、就活エージェントでも似ているんですが、
未熟なエージェント程、すぐ企業の話をします。
この会社は面白い、楽しい、凄いなど。
イケているエージェントは、
まず、産業や職種で就活意向を獲得します。
「消費者」ではなく
「提供者」として
のスタンスを求められていくものと理解してください。
・個社要因
個社状態で意向度を上げるべきポイントは、
企業の目に見える価値と目に見えない価値。
ソフトとハードにおける意向度を持つことです。
個社情報ハード:「年収」「福利厚生」「諸環境」など
個社情報ソフト:「経営フェーズ」「理念」「ビジョン」「社風」など
一言:個社
です。率直に、いえばハードだけで意向度を作る人が多いですが、
できれば、ソフトで意向度を作った方がいいです。なぜか。
なぜかといえば、ハードは他の会社と大差がないからです。年収の金額、勤務地、仕事内容は、どこかしら他社と同じです。しかし、ソフトの部分はオリジナリティがあります。しかし、ソフトについての意向度を言葉にするには、時間が必要です。1回しかあったことがないのに、人に共感をしました、といっても説得力がありません。だからこそ、疑似経験を用いても結構なので、時間軸に伴った「共感」を言葉にするとよいです。
・個人要因
凄く簡単にいえば、自分の気持ちです。素直な自己判断の世界です。
ですが、その自己判断が、進むべき会社の理由に繋がっているのか。を言葉にできている状態を目指します。
自身の展望:
「合理的な、自身の計画」
自身の感情:
「定性的な、自身の共感」
これらを踏まえて、
それぞれ掛け合わせたものを「志望度」と断言できると良いです。
3)志望度を話す
前提から言えば、企業は、採用することが目的ではなく、
「活躍する人物」を求めています。なので、今回のnoteの内容は、
ただ、入りたいです。で、「志望度」を作ってしまうと、相手との会話の視座がズレると考えられます。奥行にある、活躍を見越して、
・産業で活躍できる人間
・個社で活躍できる人間
・個人として、これらを落とし込めている状態。
と、温度感を限りなく上げて、
活躍をする覚悟を持って取り組んでいきしょう。
4)過去の自分の経験を肉付けする
前段では、自分自身の経験に基づいてお話をすることを伝えましたが、
このパートでは、過去経験との関連度を伝えます。
説得力は構造化が重要、論点を掛け合わせる事が重要、と伝えましたが、
厳密には、順序があります。以下を見てみてください。
イメージとしては、
「原体験」➡「考え方」➡「軸」➡「志望企業」と結びを作ると良いです。「作る」「固める」「仕上げる」「キメる」と私は呼んでいます。
論拠を説明する上で、相手が共感ができないと、
論理の「点」が納得されません。いきなり、私の考えは、、、●●、、、と、
話されても相手は驚いてしまいます。
まずは、自分の原体験に納得いただき、
その後考え方これらの手順を踏むことで、
一つ一つ段階的に相手に納得を作ることが出来ます。
5)志望動機の作り方
原則企業への入社理由は、雇用の理由と入社の理由を分けて言語化し、
掛け合わせましょう。入社理由に偏重した動機になってしまうと、
理由付けが甘くなってしまい相手から、共感を得づらくなります。
6)会話術PREP法
使い古されていますが、相手に納得を促す上で、
使いやすい会話フレームは、PREP法です。
結論、理由、事実、結論と結論と結論で、間に論拠を挟む。
という会話を施すことで、話をしやすいと考えられます。