コーチングの「流派」
こんにちは、近岡一磨です。人材ビジネスのキャリアアドバイザーと営業とマネジメントの仕事をしています。約1年振りにNoteを更新します!
コーチングってなんだ...!
私自身7年間人材業界を経験しており、大学時代から毎年500冊以上は読書をしている程、一定勉強をしてきている人間なので、概念的な意味で、コーチングと言う科学は理解しているつもりです。ですが、コーチングと言う言葉がどうも独り歩きしているように感じております。つまり、改めてコーチングってなんですか?と問われたら、それっぽくは言えても本当に理解して話している自信がないです。と、言う感覚から今回コーチングと言う理論を再定義して書こうと思いました!
コーチングの起源
コーチングの起源は、1500年代に生まれたcoach「馬車」という単語に由来します。 この言葉には、「馬車に乗った乗客を目的地まで送り届ける」という意味合いが含まれていました。 「目的の場所まで連れて行く」というコーチがビジネス分野に使われだしたのは、1950年代に入ってからだそうです。
最近流行の1兆ドルコーチ然り、元来スポーツで培われた概念が、段々とビジネスに落ちていったそうです。
つまり、「比較的新しい学問」であり「異分野から取り入れられている」という事が分かります。こういった新興学問は独り歩きしやすい為、プロのコーチが感じるコーチングの在り方と素人が使っているコーチングには大きな相違がある事もうなずく事が出来ます。
※上記はcoachのロゴです。特に意味はありませんw
コーチングの活用概要
※図2「コーチングポジショニング」
科学を定義する時は、比較論から考えるとわかりやすいので、比較論からポジショニングをします。恥ずかしながら一つ一つ定義を仕切れる程知見が無いので、割愛しますが、肌感覚このような配置かと感じます。
コーチングは説く。ティーチングは教える。と言う事が一般的に対比があり、その他にカウンセリングとコンサルティングが存在するみたいです。特に実現場に落とし込むと、カウンセリングとコーチングは、行動上「問い」と言う前提が変わらないので、かなり混ざりやすい印象です。また、問い続けても拉致が空かない時は、どこかのタイミングで「提示」が必要だと思うので、事実上、本物のコーチングを仕切るには相当レベルの技術が必要だと感じます。
※図2「コーチとクライアントの関係性」
改めてコーチングは、縛りゲーに近いですが、質問だけで結果達成まで導く活動にやや近いです。ソクラテスのようなイメージを持ちました。
ソクラテスの有名な逸話に「ある戦士とアリストテレスの問答」と言うのがあります。
戦士「私は、正義を貫きます。」
A「では、正義とはなんですか?」
戦士「正義とは、人を助ける事です。」
A「なるほど。では、人を助ける必要ってあるんですか?」
戦士「国が成り立つ為には、国民を助ける必要があるから必要だ!」
A「なるほど、国が成り立つ為に正義が大切なんですね。では、人を助けたら逆に国が成り立たないとしたらどうしますか?例えば助けた人が暴力者や詐欺師だったら、国は成り立たないと思いますが。」
戦士「そういった、極悪人は助けるに値しないと考える。」
A「なるほど、貴方にとっての正義とは人を助ける事ではなく、国を守る事が正義なんですね。勉強になりました。」
ここまでにしますが、コーチングのNoteなのに、アリストテレスの例でまさかの例示かよ。と言う突っ込みは無しでお願いします。少しふざけましたが、改めてコーチングとは、多角的な質問と上位概念と下位概念で分けて質問を仕切り、相手を答えに導く質問なんだと思いました。
※図3「コーチの一般手順」
ググったものをまとめたものをパワポで図解しただけですが、コーチングとは、「行動レベル」と「メンタルレベル」で現状とゴールの間の「差異」を取り除くハウツーのようでした。※その他技術論も下記図にて共有致します。
今回のNoteは技術論ではなく、あくまで広く浅く様々な流派の紹介と言う論点でご公開致します。※前提コーチングは門外漢なので、相違を感じるようでしたらコメント頂けますと幸いです。
※図4「コーチの一般手順」
流派①インナーゲーム
インナーゲーム(inner game)とは、勝負において、競技者の外側の世界で実際に行われるアウターゲーム(outer game)に対して、競技者の心中で行われるもうひとつの勝負のこと。テニスコーチのティモシー・ガルウェイ(英語版)が、レッスンを通して考案し、1974年に著作 "The Inner Game of Tennis" の中で発表した考え方。ガルウェイは、心の中のインナーゲームに勝つことが、アウターゲーム(実際の勝負)に勝つための近道であるとしている。
今回の企画とは別の知識でたまたま知ってたんですが、ゴルフで前へ飛ばせす事が出来ないある選手がいたらしいです。その方はどんなプロのテニスコーチがいくら指導しても後ろに飛んでしまうらしいです。そんな彼に対して、テニスコーチにも関わらずある言葉で彼を名選手にしたらしいです。どんな言葉を使ったかと言えば、ガルウェイは「どうやったら後ろに飛ばせるんですか?教えてください。」と聞いたそうです。そしたら、気が付いたら、後ろへ飛ばすノウハウを前へ飛ばすノウハウへ変換し、大会で勝てるようになったらしいです。
※図5「インナーゲーム」
細かい言及は避けますが、セルフ①と②と言う二つの個人を作り出し、ひたすらセルフ①から性悪説的な意見とフィードバックを貰い続け、セルフ②が活動をし続け修正をする。一言で言えば究極のイメトレのような印象を受けました。
流派②GROWモデル
GROWモデルとは、上司が部下を自発的に考えさせ、行動させるための気づきと学びのサイクルを回すコーチングの基本スキルです。ビジネスコーチングを広めた権威でもある英国のJohn Whitmore(ジョン・ウィットモア)氏が開発に大きな貢献をしたと言われています。
彼は、元々カーレーサーのようで、指導者になった時に、どうやったら人を教えられるのかを考えた末に辿り着いた学問のようです。
※図6「Growモデル」
もはや、私が書くよりも図をご覧頂けたらと思いますが、
ゴール設定→現状&リソース確認→意思決定→覚悟情勢
の流れのようです。ザ・コーチング!って感じしますね。どんどん行きます!
流派③「コーアクティブコーチング」
コーアクティブ・コーチングは1992年にローラ・ウィットワースとヘンリー・キムジーハウス、キャレン・キムジーハウスによって設立されたCTI が伝えるコーチングのモデル。
世界的コーチング団体が提唱している内容でありながら、順列を組まずに、良い意味で感覚的な着眼点を組んでいる学問のようです。
※図7「フルフィルメントシート」
このフルフィルメントバランスプロセスシート。と言うものが聖書となっており、後はこれを意識し質疑をし続け結果伴走をするようです。
大前提:意図的な共同関係
行動:傾聴(内的/集中的/全方位的傾聴)/直感/好奇心/行動学習/自己管理
規律:①人はそもそも創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である②本質的な変化を呼び起こす③今この瞬間から創る④その人すべてに焦点を当てる
流派④「インテグラルコーチング」
ケンウィルバーによる理論と思想家をひとつの枠組みにまとめ「すべての理論」(「生きている物質、身体、心、魂、そして精神の総計」)を網羅的に場合分けして、解決する学問のようです。
とりあえず、一番アカデミックすぎて使いこなせる自信ないですが、コーチングは目標設定と現状分析が最も大切だと思いますが、まさにそこに振り切った内容だと思いました。
※図8「インテグラルシート」
※図9「インテグラルシート」
※図10「インテグラルシート」
流派④オントロジカルコーチング
オントロジカル・コーチングはチリの政治家・哲学者だったフェルナンド・フローレスを中心に1980年代に理論化される。オントロジカル・コーチングはクライアントの在り方を重点的に扱う。また、在り方が変化するためには、精神と身体と感情がすべて連動して変化する必要があるという考えに基づき、クライアントの気分や感情、表情や体の姿勢についても扱う。
哲学者で言うと「実存主義」に近いですが、インテグラル理論同様に、圧倒的理想像を作り上げ、後はそこに向けてひたすら動く。と言う学問のようでした。表情、姿勢、気分までに気を遣う辺りが、チリと言うよりも中国のような、東洋思想の源流を感じます。
※図11「オントロジカルコーチングシート」
流派⑤NLPコーチング
NLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)は、1970年代に米国カリフォルニアのサンタクルーズ大学で開発が始まった、卓越したコミュニケーターの調査分析に基づく優れたコミュニケーションのスキル体系となる。
昨今最も注目されている流派のようです。元来脳科学の領域から生まれており、やや医学的なフレームワークで話を進めている印象です。ネットで調べてもセミナーは多くても科学は落ちていないので、医学からビジネスに落とし込んでいる最中の一般的には未完成の学派のように感じます。個人的には、状態目標設定が、カウンセリングの着眼点に近いので、ビジネスっぽくはないなと、感じました。
※図12「NLPコーチングシート」
まとめ
如何だったでしょうか!前提技術論ではなく、知識のまとめのような作り方をしたので、熟練者からすると少々物足りない内容だったかもしれないですが、ご了承くださいませ。
コーチング!と一言で言えば、それまでですが、細かく切り刻むと様々あるんだと思います。野球で言うと、「俺変化球投げられるよ!」ではなく、
フォークでいくか、ナックルでいくか、スローカーブいくか。緩急球種速度を変えて縦横無尽で戦える方が実践で強いと感じます。鬼滅の刃で言うと、まさに炎の呼吸、水の呼吸などの呼吸法にも近いですね!
面白いと思っていただけたら嬉しいです!