【ふたこと日記】ドビュッシー 前奏曲第1巻 沈める寺 4回目
レッスンメモですが、45分のオンラインレッスンの40分ほどを外国語学習の話で消費しました。
技術的なアドバイス
・55〜63小節目:59小節目の頭の最高音では、チョキに似た指の関節を曲げない形が望ましい。60小節目からクレッシェンドで61節目はffでピーク、一瞬だけカテドラルが浮かび上がり沈むところ。バス音のGはもっと鳴らしてよい。次は高音域にジャンプするのでペダルも含めて忙しいが焦らない。
先生との対話(英語学習について)
・七夕にアンリ・バルダさんのリサイタルがサントリーホールにて催されるので、よかったらチケットを入手して行ってみてはどうかというご提案。フランス人ピアニストの話題から先生が師事したピアニストとレッスンに使った外国語学習遍歴に話が発展しました。
・最初はおそらく先生が学生だった頃。駅前留学で有名だったNOVAに通い最低限の会話能力を習得した後、御茶ノ水のアテネ・フランセで本格的に学ばれたそう。
またその当時「ペンフレンド」が流行っていて、何らかのルートで知り合った文通相手との手紙のやり取りで英作文にもチャレンジし、最初は逐次辞書をひきながら長時間かけて書いていた手紙が定型文を覚えることで徐々にサラサラと書けるようになったそう。また、地域の外国人交流サークルのような団体にも積極的に参加され、日本語を学びたい英語話者とカフェでレッスンをしたりされていたとのこと。
インプット偏重の日本のアカデミックな教育スタイルでは通過しないような、「使うための英語」を実践的に学ばれていたようでした。今で言うと中学までの基礎知識をベースにオンライン英会話レッスンにHelloTalkを組み合わせる形と似ているかもしれません。
・先生の外国語習得の目的は明確に留学先でピアノを学ぶためであり、ヨーロッパ諸国から来る学生とも英語、そして音楽を共通言語としてコミュニケーションできたとのことでした。
なお、ときに言葉が通じなくても間に音楽があったことがご自身の支えになったとも。
英語学習について
・直近の米国出張で英語でのコミュニケーションに大変苦戦して以来、1ヶ月ほど毎日オンライン英会話を続けているものの、さしたる進歩を感じられずにいたこともあり、私もつい質問を止められませんでした。
・学生時代から長らく散々文法や単語のインプットはしてきたつもりでいましたが、いざ話そうとしてみるとごく簡単なことも説明できないものです。しかも、私の受講しているオンライン英会話(Native camp)のトピックステーマが「Discrimination(差別)」とか「Culture(文化)」とか「Superstitious(迷信)」とか。日本語で聞かれても返答に窮するような、今まで敢えて言語化したことのないようなものも多く、(表面的にではありますが)これのために学ぶことも多いです。
毎日ほんの25分程度の練習試合に出場しては惨敗している感覚で情けないシーンも多いですが、何歳になっても新しい世界を知るというのは非常に刺激的で楽しいものです。
・上達を体感できるまでに早い人で3ヶ月程度、通常は半年〜1年ほどかかるということで、とにかくだらだらと継続してみたいと思います。
※亜麻色の髪の乙女、アイ・ガット・リズム、アナカプリを試し弾きしていますが、ピアノから議論がずれたため結局選曲については話至らず。