見出し画像

2024.10.2 「褒め」とは

大人になって、「褒められる」ことが減った。代わりに「褒める」立場になってくる。学生の頃は、賞を取ったり受験に合格したり、さらにはアルバイト先で褒められたりと、色々な場面で褒められる場面があった。

でも、社会人になれば「ミスなく仕事をする」は当たり前で、新入社員の時期を過ぎれば、もう業務をこなしただけでは褒めてはもらえない。こんなことを言うと、「誰かに褒められるために仕事をしているのか」と言われるかもだが、言いたい。

褒められるの、嬉しくない人いる?

前職では、一人でCS(カスタマーサポート)の担当だった。クリエイターのように何かを一から生み出す仕事ではないので、「完成した」から褒められるものではない。クレーム対応も、返金や相手の気がおさまるなど、ある程度の着地点はあるが、それで「クレーム処理しましたよ!」と両手をあげて報告するものではない。

捌くメールや電話の件数が指標になるのか。「問い合わせを減らす」ことも業務の一環だと思っていたので、そうとも言い切れなかった。その一方で、クリエイター側の社員は少なからず優遇されている気がして、少しモヤモヤした。上からずっと、「プロダクトはクオリティが第一。だから、開発が遅れても仕方ない。理解しろ」と言われ続けたせいかもしれない。

認めてもらいたい、褒めてもらいたい、と言う欲求はそんなに悪いことだろうか。限度はあるだろうけど。「お前には、才能がない」そう言われて仕事を辞めた人間からすると、一度尊厳を傷つけられたら回復にはかなり時間がかかる。それが例え事実であっても。

誰にも嫌な想いをさせないよう社会人生活を営むのは難しいが、できるだけ人の背中を押せるような、そんな言葉を使える人間になりたいと思う。


いいなと思ったら応援しよう!