2024.11.11 依存先はどこにある
なぜか、心に残っている物語がある。小学生か中学生くらいの頃に読んだ短編小説で、読んだ当時は「これは何を言いたいのか」「作者はなんのためにこれを書いたんだろう」と疑問だった。
タイトルは『私たちがやったこと』。若干ネタバレになってしまうので、読みたい方は注意を。ある恋人が「ずっとお互い一緒にいられるように」と、一人は耳を焼き、もう一人は目をつ潰した。届いた手紙を一人が読み、一人が聞く。二人だけで助け合い、依存し、完結する世界。それで幸せだったはずなのに、ラストに悲劇が訪れる。