![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171314735/rectangle_large_type_2_57c8f263e24db8642b12a1cb8cd85abc.png?width=1200)
Photo by
soeji
2025.1.23 この世の理不尽
漫画喫茶で、『7SEEDS』を読破した。
よくある「xx巻まで無料!」の期間中に、5巻くらいまで読んで、先が気になって漫画喫茶に行った。長かった、、!長かったんだけど、面白かった。
そして読後、率直に「え、これ少女漫画で連載してたの?」と驚いた。設定は「人類が滅んだ未来の世界」と、真新しいものではないものの、なんといっても登場人物それぞれのキャラクターが深い。そして、多い。シンプルに、登場人物たちが多い。
なのにその多さを感じさせないくらい、それぞれのキャラクターが個性的で、魅力的だ。ある意味、みんながみんな自己中ではあるんだけど、お互いがお互いに影響され、影響し合い、自分の殻を破っていく。
その中で一番「これは、子供には残酷すぎるのでは」と思ったシーン。サバイバル能力がある花は、仲間とはぐれとある場所で1人生活をしている。その中で、イノシシ(?)のような親子と仲良くなり一緒に過ごす。でも、あまり親しくなりすぎても守れないから、と名前はつけない。
ある日、花は前の仲間と再会を果たす。翌朝、「捕まえやすい動物がいた」とそのうちの1人が焼肉を振る舞ってくれる。美味しい、と喜んだのも束の間。それは、仲良くしていたイノシシの子供だったと気がつく。
え、残酷すぎない?
花と行動を共にしていたことで、人に対する警戒心が薄れ簡単に捕まってしまったらしい。
ありきたりな、「感動」や「ハッピーエンド」に頼らない、理不尽をど次から次へと突きつけてくる。読んだ後、壮大な冒険をしたような気持ちになった。