2024.11.30 好きなものの話

ヒールとスカートが好きだ。

小学生の頃はなぜかスカートを履くのが嫌で、もっぱらズボンを履いていた。上に兄がいたから、お下がりの洋服をよく着ていてパーカーにジーンズでいつも学校に行っていた記憶がある。なんとなく、スカート＝歩きにくい、イメージがあったのかもしれない。

それから時を経て。その反動か、今はスカートが好きになった。特にマーメイドスカートが好きで、裾が広がっているヒラヒラしたものを見ると俄然テンションが上がる。この「マーメイドスカート」と言う単語に行き着いたのも、実は社会人になってスカート好きに目覚めてからだ。あとは、フッシュテールスカート、と言う裾が魚の尾のように広がっているタイプのスカートも好きだ。

総じて、全体がヒラヒラしているものよりも、裾にレースがあしらってあるようなものに惹かれる。歩く度に揺れる様が、なんとも言えず可愛くて好きなのだ。歩くだけで嬉しくなる。

そして、ヒール。私は、女性の平均より少し上165cmだ。そのせいか、ヒールを履くとかなり背が高くなる。近所の方に「でかいなー」と言われたこともあるし、友人が何気なく言った「でっか！」の一言に、正直傷つかなかった訳ではない。でも、だんだんとジーンズの裾を切らなくてもいいとか、マキシ丈のスカートを履いても引きずらないとか、いいところが見えるようになった。

ヒールで歩くと足が長く見えるせいか、「足長いね」と言ってもらえることも増えた。そう言われると、不思議と背筋がシャンとする。

色々深掘りすると、昔スカートを履いていたら父に「チャラチャラした格好しやがって」と言われたことが根底にあるのかもしれない。子供の頃の一言って、想像以上に強いパワーを持っている。

そんな言葉を打ち砕くように、今日も今日とてスカートとヒールで颯爽と街中を歩く自分は、結構好きだ。