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イベントレポート スージー鈴木のレコード研究室Vol.22「1986年紅白歌合戦再現ナイト」(12月10日(火)開催)

今年もいよいよこの季節がやってまいりました。年末恒例、レコ研「再現ナイト」!今年は「1986年紅白歌合戦再現ナイト」と題し、1986年大晦日にタイムスリップ。

皆さまのおかげで、本番2週間前にSOLD OUTとなり、満員御礼で迎えた当日。本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。

今回は1986年紅白で演奏された曲以外にも、レベッカ「プライベイト・ヒロイン」、そして伝説の番組『メリー・クリスマス・ショー』から「Kissin‘ Christmas(クリスマスだからじゃない)」も選曲し、1986年感満載でお届けしました。

今回の衣装のテーマは男女7人夏物語の
賀来千香子さん(すみません)

まずはセットリストから。

■第一部
・ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)/荻野目洋子
・仮面舞踏会/少年隊
・夜明けのMEW/小泉今日子
・悲しみよこんにちは/斉藤由貴
・DESIRE -情熱-/中森明菜
・瑠璃色の地球/松田聖子
・プライベイト・ヒロイン/レベッカ

■第二部
・My Revolution/渡辺美里
・セーラ/スターシップ
・Song for U.S.A./チェッカーズ
・時の流れに身をまかせ/テレサ・テン
・熱き心に/小林旭
・天城越え/石川さゆり
・CHRISTMAS TIME IN BLUE/佐野元春
・Kissin‘ Christmas(クリスマスだからじゃない)/桑田佳祐ほか

■チカチカの部屋(エンディング)
スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)/KUWATA BAND
アルバムアルバム『ROCK CONCERT』より
 

今も歌い継がれる名曲の数々。チカチカ中学2年の秋~冬の記憶が甦りました。

では、チカチカの印象に残った3曲をご紹介します。

熱き心に/小林旭/作詞:阿久悠、作曲・編曲:大瀧詠一、
ストリングスアレンジ:前田憲男

当時、CMに使われていたこともあり、頻繁に耳にしていた曲。恥ずかしながら大瀧詠一作曲だと知ったのは随分大人になってからのことです。BAROOMの最高音質で聴き、ストリングスの美しさにうっとりしました。そして、大きな気付きが!
 
この曲のメインであり、曲中何回も登場するAメロのバックに流れるストリングスのフレーズが、1番、中間部、そして転調した3回目で毎回違うのです。ストリングスアレンジは巨匠前田憲男。
 
前田憲男の「曲中、同じメロディーが何回も出てくるけれど、バックに流れるストリングスのフレーズに変化をつけるアレンジの凄さ」については、7月レコ研「日本レコード大賞編曲賞ナイト」の特別ゲスト、編曲家 山川恵津子さんが詳しく解説してくださっています。(下記note「Mr.サマータイム」の箇所)

これは中2の私は全く気付かなかったこと。スージー鈴木のレコード研究室アシスタントとして「研究」を重ね、音楽の楽しみ方の幅がグッと広がりました。

夜明けのMEW/小泉今日子/秋元康、作曲:筒美京平、編曲:武部聡志

前年の「なんてったってアイドル」とは対照的に、抑え気味の楽曲。しかし、この年の紅白エントリー曲の中では、際立ってオシャレ度が高く、洗練されていると思うのです。
今改めて聴くと、この頃から既にアーティスト色のある曲を歌っていたのだなと気付かされました。

Kissin‘ Christmas(クリスマスだからじゃない)/桑田佳祐ほか/
作詞:松任谷由実、作曲:桑田佳祐、編曲:KUWATA BAND

1986年12月24日放送の『メリー・クリスマス・ショー』で歌われた伝説の名曲。出演アーティストは豪華絢爛で贅沢の極み。この曲の作詞が松任谷由実、作曲が桑田佳祐というところからして、その豪華さは想像に難くありません。
 
大物アーティストが一堂に会して歌うスタイルは、1985年の「We Are the World」から始まった世界的なトレンドだったのでしょうか。1985年リリースの「THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR」(ディオンヌ&フレンズ バージョン。オリジナルは1982年ロッド・スチュワート)は1986年のビルボード年間チャートでの1位のシングルとなっています。

スージーさんの鋭いツッコミに会場大爆笑

満員のお客様と一緒に味わった「1986年紅白再現ナイト」。さながら皆でこたつで紅白を楽しんでいるような感覚で、BAROOMが「これぞ日本の大晦日」という雰囲気に包まれた夢の一夜でした。
 
2024年もスージー鈴木のレコード研究室をご愛顧いただき、本当にありがとうございました。2025年もBAROOMが誇る美爆音で、皆様と一緒に音楽を楽しめることを楽しみにしております。
皆様よいお年を。

最後に、次回のスージー鈴木のレコード研究室 Vol.23は3月14日(金)開催。「第1回:ギターソロ当てクイズ選手権」。いつものスージー鈴木+チカチカ・バンビーナに加え、イントロマエストロの藤田太郎さん、そしてお目付け役に人気ギタリストの秋田勇魚さんをお迎えし、各ギターソロについての解説とちょっとだけ生演奏もお願いしたいと思います。
もちろんクイズに果敢に参加してBAROOM杯(仮)をゲットしようとするガチ勢だけでなく、クイズは参加したくないけど、BAROOMの美爆音で名ギターソロをただ聴きたい、できればエアギターしたい界隈の方も大歓迎。高中正義、鮎川誠、布袋寅泰、木暮武彦、いまみちともたか、松原正樹、今剛、佐橋佳幸……さて誰のどんな名ギターソロが出題されるか、BAROOM杯(仮)は誰の手に?こうご期待。

おまけ
チカチカ選曲の本編終了後の会場BGMセットリスト

今回は1986年の作品を選曲しました。

・Sweet Love /Anita Baker
・Playing with the Boys/Kenny Loggins
・True Blue/Madonna
・Where Did Your Heart Go?/Wham!
・Maputo/BOB JAMES・DAVID SANBORN

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