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セクトポクリットのコンゲツノハイク【2023年2月】 12句選

さういへば漱石の忌や燐寸擦る  山口遼也(「秋草」)
すこしづつ焚火の顔となつて来し  舘野まひろ(「秋草」)
うそ寒や鼻腔いたぶる検査棒  加藤剛司(「伊吹嶺」)
メス入れられしかに通草すぱと割れ  平田冬か(「かつらぎ」)
消火器の万年埃冬に入る  峯尾文世(「銀化」)
鼬かと問へば間違ひなしと夫  糟谷倫子(「雲の峰」)
鴨来る話に妻の鼻動く  依田善朗(「磁石」)
朝月のふはりと白し冬菜畑  芹澤常子(「鷹俳句会」)
草の名を巫女に教はり七五三  帯谷到子(「南風」)
凍蝶の翅を閉づるもままならず  木村佑(「ひろそ火」)
ちよんちよんと糸目切るごと松手入  小西弘子(「森の座」)
風花や正史に記す恋の沙汰  町田無鹿(「楽園」)

https://sectpoclit.com/mois202302/amp/





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