言霊玄修秘宝より大本言霊学
言霊学の2大学統を打って一丸となし、その教学を作り上げ、神道系の諸宗教に大きな影響を与えたのは出口王仁三郎である。
彼は十歳位の時から、折々祖母の口から言霊の妙用を説明されていたので、何時とはなく言霊の研究に興味を持つようになり、山野に往って傍らに人が居らぬのを考えて、力一杯の声を出してアオウエイと高唱して居つたのである。また、今日言霊の神法を活用して天地に感応するようになったのも、全く幼時より修練の結果で、又神明の御加護と祖母の熱烈なる教育の賜である、と述べている。
『神霊学』大正八年九月号の中で山口志道の『水穂伝』と中村孝道の真寸美鏡に関して言及し、両者の言霊説いずれも自家薬籠中のものとすべく研鑽を続けてきたことが伺える。
言霊学の研鑽を踏まえ、王仁三郎は言霊の妙法によって「世界の大難を救い、万民を安堵せしめ万世不易の神国を招来せむ」との結論に達するのである。
最後に著者の大宮司朗は「ことたまの秘書としての『水穂伝』がもつ役割がいかに重大であるかは、今更云うまでもないことと思う」と記す岡本天明、合気道を創始した植芝盛平における言霊と武道との関連、「カタカムナ」として古代の直観超文明を暗示した楢崎皐月に対する影響、また易の大家熊崎健翁における「﹅(ちゅん)」とのかかわり等々、志道と孝道の言霊学のその波及せるところが一層明らかにされていくことを願うものである。
本書は、これ以降、言霊霊法を発揮する実践について様々に書かれていて、ここから先は公にすべきものではないので、今日を持って「言霊玄修秘伝」のまとめは終えたいと思います。王仁三郎の言葉にあったように、言霊は世界の大難を救い、人々の心を救済し、神の国を招来させる力があるので、私自身はもう少しこの書物と向き合いながら、言霊の使い手を目指そうと思います。
さて、折角進んでいるこのnote、ここから先は何を記していこうかしら。山口志道の「言霊秘書」をもう一度まとめてみようかしら。それともマヤ暦をまとめようかしらと今はまだ迷っています。こうやって書物をまとめると、自分の考えも整理されていくので、助かります。しばらく考えてまた新たにスタートさせてみますね。
言霊の佐(たすく)る国に生まれ越し
御縁を思ひ学び続けむ