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ユーザビリティと利用品質の関係性について

前回は「利用文脈」について考察したが、今回は『UXデザインの教科書』から「ユーザービリティと品質利用」に関する章を読み進めた。

まずユーザビリティとは

ユーザーが製品やサービスの機能をどれだけ簡単に、直感的に操作できるかを示す概念であり、「利用の結果による品質の評価」を指す利用品質と密接な関係がある。両者は目的や視点が異なる場合があるものの、本質的には重なる部分が多い。本質的にはユーザー体験の質を左右する重要な要素である。

国際規格の「ISO 9241-11」について

このユーザビリティを評価方法として、国際規格の「ISO 9241-11」があり、ユーザビリティの定義では、「目標を達成する」際の有効さ、効率性、満足度が重視されている。

国際規格の「ISO 9241-11」の原文はこちら。
この規格は、人間工学に関連する広範なISO 9241シリーズの一部で、特にユーザビリティの設計や評価に焦点を当ている。

ここでは単に操作が可能であるだけでなく、その過程が効率的でストレスフリーであること、そしてユーザーがその体験に満足することが求められる。

体験を満足される=目標達成を実現するためには、ユーザーがどういった状況や文脈で行動を起こすのかを理解する必要がある。これを把握するためには、複数のユーザーの行動結果を集計し、データを分析することが重要であり、また、使用条件がことなれば、ユーザビリティがことなってくるため、評価する場合は、必ず利用文脈を把握する必要がある。


どのように使われるか?

ISO 9241-11は、ユーザビリティ設計や評価の指針として、次のような場面で活用されます。

  1. ユーザビリティ評価

    • システムや製品が、ユーザーにとって使いやすいかどうかを評価するための基準として使用する。

  2. UXデザインプロセス

    • 初期設計段階で、目標とするユーザビリティレベルを明確化し、それに基づいてデザインする。

  3. 改善の指針

    • 製品リリース後のフィードバックを活用しながら、ユーザビリティを継続的に改善するための指針とする。

ユーザビリティがUXに与える影響

ユーザビリティはUXの一部でありながら、非常に重要な役割を果たす。

  • 使いやすさによる満足度向上

  • 操作の難しさを軽減し、エンゲージメントの向上

  • 利用文脈との適合性

  • UXの本質である楽しさへの影響

本日の学び

ユーザビリティと利用品質は、UXデザインの成功において中心的な役割を果しており、ユーザビリティの向上は、ユーザー体験を豊かにし、製品やサービスの価値を最大限に引き出す手段となる。

UXデザインの改善をする上で、ユーザーがどのような状況や文脈で行動するかを理解することは欠かせない。そのためには、複数のユーザーの行動結果を集計し、データを分析することが重要である。

ユーザビリティの課題を特定し、改善を行うことで、UX全体の質を大幅に向上させることができる。


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