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マクロ三兄弟
マクロと聞いただけで反応してしまうほどの物撮り好きである。
なので交換レンズはそんなに持っていないのにマクロレンズだけで3本もあることになってしまう。今回はそんなご愛用レンズを紹介してみたいと思う。
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最初に三本並びの写真を撮る段で悩んだ。なにしろ物撮りレンズ全部が被写体なのだから一体どのレンズで撮ればよいのだろうか?少ないラインナップから悩んだ末に選んだのはLoxia 2/50である。理由は最近使っていなかったから、だ。
長兄 フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
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(200mmで撮影、F4)
一番長い付き合いになるのがこちらフォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical(名前が長い)である。三兄弟唯一のMFレンズで、軸上色収差がほとんど出ないアポクロマート設計でF2と明るいのが特徴だ。
もっともマクロ撮影では絞ることが多いのであまり開放で使われることがない。ちなみにF2で撮影しても甘くなることはまったくないところがすごい。ヘリコイドの重さが官能的でさすがMFレンズだし、ピント合わせはこうじゃないとなあという気持ちよさはナンバーワンである。
65mmと比較的画角が広いのでテーブルフォトに向いている。料理を撮るのが楽しいレンズである。マクロといってもハーフマクロなのであんまり小さいものの撮影には向いていないが、そんなに小さいものを撮ることもあんまりない。マニュアルフォーカスが苦でなければかなりおすすめのレンズである。人気がないので中古が安いのも良い。
次男 シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
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(F2で撮影)
三兄弟唯一の等倍マクロレンズで、これが一番の特徴であろう。とにかく等倍でなければならないシチュエーションではこのシグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art(名前が長い)一択となる。
AFレンズなのでフォーカスブラケット撮影が必要なときも活躍する。また65mmほど画を広くしたくないときにも重宝する。105mmという長さも絶妙で、ソニーやタムロンが90mmとか出しているがちょっぴり長いシグマのほうがお得である。
またインナーフォーカス式のためレンズが伸びないのも特徴だろう。そのせいかフォーカスリングの反応はヘリコイドタイプに比べて今ひとつと言わざるをえない。もう絶版になってしまったがシグマの70mmマクロのほうがその点ではよかった。
描写は文句なくシャープでソリッドでアウトスタンディングだ。それでいて売値が安いというのも大変偉い。もっと注目されてもよいレンズだと思う。いや注目されて高くなったら嫌なのでやっぱりこのままでいい。
末弟 ソニー FE 70-200mm F4 Macro G OSS II
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(F2.8で撮影)
前作はただのF4通しズームだったが、二代目になってなんとマクロを搭載してぼくのハートを鷲掴みにした。世間的にはF2.8通しのGMレンズが格上ということになっているらしいが、あちらはマクロじゃないのでぼくから見ればむしろ格下である。
三兄弟のなかでもっとも高額なレンズである。そして唯一のズームレンズだ。ズームレンズだからといって単玉に描写で劣るかといえばそんなことはまったくなかった。素晴らしい写りである。広角端70mmというのは長兄の65mmと真っ向から勝負する画角である。しかしフォーカスリングの触り心地はまるでお話にならない。軽すぎておもちゃみたいである。高いレンズなのに。MFレンズほどとは言わないが、せめて間をとってシグマくらいの重さにはしてほしかった。
マクロといってもハーフマクロなので、この点でも長兄のフォクトレンダーと競合する。違うのは生まれ故郷で、長男次男が日本製なのに対し、このレンズは中国製となる。
200mmという望遠端はまあまあの望遠と言える。純正レンズのためテレコンが使えるので最大400mmまで伸ばせるが、そうすると開放でF8になってしまうから使用条件が狭まるだろう。ぼくはテレコンは持っていないし、今のところ200mm以上が必要な写真も撮っていない。
番外編 レンズキャップ比較
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フロントのレンズキャップも比べてみた。構造はすべて同じだが、フォクトレンダーだけが指を掛ける部分が出っ張っている。そのせいでキャップをつけたままフロントを下にしてレンズを立たせることができない。重心的にはそうしたほうが安定するのであるが、キャップがフラットじゃないので傾くのである。これはつまりレンズは立てて置くなということだろうか。
一方シグマもソニーもフロントキャップがフラットなのでフロント側を下にして立てることができる。こっちのほうが正解だと思うのだが。。。
レンズへのキャップの装着のしやすさはシグマが圧倒的によい。次点でフォクトレンダー。ソニーはなんかカチャカチャいってすんなりハマらないことがある。ツァイスのBatisシリーズほどひどくないがもうちょっとカチッとせんかねと思う。
写りの良さは3本とも一級品で、どれをつかっても不満に思うことはないどころか感動レベルにある。あとは撮影者の腕ひとつである。精進します。
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