A7IVのフォーカスブラケットをSIGMAレンズで撮ってみた。
結論から言えばシグマのレンズでもフォーカスブラケットはまったく問題なく動作した。使用したのはシグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO ARTである。このレンズを買う時にフォクトレンダーの110ミリと悩んだのであるが今にしてみればシグマを選んで正解だった。なぜならフォクトレンダーはMFレンズだからである。マクロでAFを使うことなどあるのかと思ったがあったのだ。わからないものである。
せっかくの等倍レンズなので時計よりも小さなものをと思ってガラス瓶にしまってある昆虫を撮ってみた。今回も前回に引き続き絞りはF8、ブラケット枚数は20枚である。遠近がでるようにわざと奥行きがでるアングルにした。写真の良し悪しで言えば一枚撮りのも雰囲気があって悪くないがそういう問題ではない。合成後の写真は玉虫だけでなく瓶の口もきちんとフォーカスがきて気持ちがよい。
物撮りの苦労の一つはピントをどれだけブツの隅々まで合わせられるか、だった。そのためにベローズを使ってシフトしたり特殊なレンズを使ってやたらに絞ったりして試行錯誤撮っていた。デジカメの場合絞りすぎると画質が低下するため、絞りを30だの40だのにして(そういうレンズがあるのです)被写界深度を稼いでも画質はどんどんもやっとする一方だった。なかには力技をつかって手動でフォーカススタッキングする猛者もいたが、とてもじゃないがやってられない。
だからフォーカスブラケットはまさに待ち望んだ機能だったのである。すでによそのカメラではフォーカスブラケットを実現しているのもあって、ぼくはよだれを垂らしながら眺めていたのであった。それがまさか、ファームウェアアップデートでA7IVに来るとは思ってもみなかったよ。
前回と同じようなことを書いてしまった。よほど嬉しいのだろう。