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どちらもひとが作ったものだけど。
どこかへ行くときは、必ずGRを首から下げて行くことにしている。こいつ、今ものすごい人気になっているみたいだけどAFがあまり信用できないのはご承知の上だろうか。合焦マークが出ててもPCで見るとピンボケのことがよくあってがっかりすること度々。だけど、このサイズでAPS‐Cサイズのセンサーを搭載したカメラはほかにない唯一無二の存在なので手放せないでいる。
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貨物線専用の線路で初めて踏切が降りた。開かずの踏切ならず閉じずの踏切だからなかなかレアである。いったい何両編成なのか数え切れないほど長い貨物線が通り過ぎてようやく踏切が開いた。昔は先頭を引く車両はディーゼルだったが今は牽引車両も電車のように見えた。
踏切を渡りながらぼくは遠ざかってゆく貨物線に向かってGRを向けた。それから思った。そうそうよく森でカメラを向けるアングルだよな、と。
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森といっても、未踏の原生林ではない。ひとが手入れして作った森である。昔は森の木そのものが燃料として価値があったためもっと頻繁に手入れされていたのだろうと思う。現在は自然環境を残す役割として手入れされているから、同じ手入れと言ってもその意味合いは異なる。
とにかくぼくは、時間があるときは朝一時間ほど森の中をウォーキングする。そんなときもGRを首から吊るして歩いている。なにか見つければパチリパチリ。
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線路を写したときと同じように森の道の写真を撮った。
線路も森の道もどちらもひとが作ったものだけど、だいぶ違うね。
なにが違うのかと考えてみたら、線路のほうは100%ひとがコントロールして作ったもので、森の道はそれが半分くらいなんじゃないだろうかと思ったよ。
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