自然のゆるキャラ
おやまあ、なんだろう。
近づいてみるとアカボシゴマダラの幼虫の頭だった。
頭といっても中身がない。つまり抜け殻である。
昨日一日動かないでいたのは気温が低いせいだと思っていたが、脱皮をする準備で動かなかったのである。
花瓶にさしたエノキの枝の、いつもの定位置で一回り大きくなった幼虫が今脱いだ自分の抜け殻をむしゃむしゃと食べていた。エコの最先端は昆虫にある。
頭の抜け殻は落ちたので食べられるのを免れたのであった。
よく観察してみると、それはまるでうさぎのキャラクターのようなユーモラスで可愛らしい顔をしている。或いはプロレス好きなら覆面レスラーのマスクを想像するかもしれない。
屋外であれば、あっという間に粉々になって循環の一部になってしまうところである。幸い室内だったから、発見できて、こんなふうに観察することができた。せっかくなので小瓶にいれてとっておこう。きっと子どもが喜ぶに違いない。
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