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クロモリシクロクロスで森さんぽ/Loxia 2/50
晴れた。
そしてぼくはどうしても森に行きたくなった。
残雪を心配したけれどもほとんどなくなっていて、道の両脇の白さが森にコントラストを与えていた。
地面の細かく砕けた落ち葉が音を吸収して、ぼくの自転車は音もなく走った。
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冬の森は明るい。日差しが地面まで届いて雪を解かし地中を遠赤外線でじんわりと温めていた。春になると森中に漬物の匂いが充満する。それはつまり発酵が進んでいる証拠で、木々は自らを養分としてまた成長する。
エナガの群れに混じってメジロが樹液を吸っている。足元に目を移せば柊の幼木がその鋭利な葉を太陽に光らせてた。
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