遅すぎたお宝発掘
先日実家に帰った際に父からもらったものがある。
手の中にすっぽり収まるサイズの単眼鏡だった。しかしそれはただの単眼鏡ではない。燦然と輝くZEISSのロゴ。カールツァイスの単眼鏡である。しかもドイツ製ときた。
なんでこんなものを父が持っていたのか不明だが、それは何十年もしまいこまれてきたもののように見えた。ところがWEBで確認したところ現在でも販売中であり、なんと74,000円もする。
残念ながら我が家のそれはレンズが内側からカビており黄変もしている。ああツアイスが泣いているよ。
数字の3×12Bというのは、倍率3倍で対物レンズの直径が12ミリという意味である。最後のBはなんでしょう?
倍率が3倍なので遠くを見るのには物足りないが、メーカーではこれをミュージアムスコープと呼んでいて、美術館や博物館で詳細を眺めるためのスコープということである。
レンズがだめになる前にぼくの手にわたっていればこんなことにはならなかったのに…と思うことしきりだが仕方がない。ぼくはお宝になるはずだったツアイス製の単眼鏡を恨めしく眺めるのであった。
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