子どもは自然で最高だ。
子どもがいるひとにとって、子どもは最高の被写体になる。ペットを飼っているひとが自分の犬や猫ばかり撮影するのと同じである。
現代では他人の子をうっかり撮影しようものなら警察沙汰になったりする。写真を撮ること自体は簡単だが、それをしようとする行為はよほど気をつけていないと大変なことになりうる。
子どもの撮影は楽しい。大人みたいに変な照れや気負いがないから、ほんとうに自然体の姿が撮影できる。どんな撮影慣れしたモデルだって子どものようにカメラの前で泣いたり怒ったり笑ったりできない。こうした素の表情をありのまま見せてくれるのが子どもである。
昔から子どもとペットには勝てないと言われてきた。野生の奥地に入り込んで希少な動物の撮影に成功しようと、視聴率ではペット番組の足元にも及ばないのである。だから子どもの頃好きだった野生動物の番組はことごとく姿を消した。
子どもはどんどん成長する。うちの子もいつまで素の表情を見せてくれるのだろうか。現代の子どもは昔と違って写真を撮られることに抵抗はないだろうが、親に対する抵抗はあるだろう。そんなことを考えながら、そこにカメラの存在など微塵も感じていない我が子の表情を撮る日々である。
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