マクロが好き!VOIGTLANDER MACRO APO-LANTHAR 65mm F2
ブツ撮り好きなのでマクロレンズが好きである。
SIGMAの105mm Macroは大変優秀で気に入っているレンズであるが、もう少し背景を入れ込んだ広い写真が撮りたいというときがある。SIGMAなら70mm Macroがあるわけだが、もともとその70mmを手放して105mmを買ったのでまた同じレンズを買うのもどうかなという気持ちがあった。
気になるレンズがある。
フォクトレンダーのMACRO APO-LANTHAR 65mmである。こちらはハーフマクロであるが、大いに気になっていた。悩みに悩んだが中古でよい個体があったので購入に踏み切った。踏み切って正解であった。
65mmにしては非常に大きく非常に重いレンズであるが、素晴らしい写りのするレンズである。ヘリコイドを回すとにゅるっとレンズが伸びてくる。フォーカスリングの回し心地が重すぎず軽すぎずでちょうどよい。
65mmという長さは料理の写真を撮るのにぴったりであった。昆虫もてんとう虫くらいならハーフマクロでも問題がなかった。VOIGTLANDER MACRO APO-LANTHAR 65mm F2はまたたく間にぼくのお気に入りレンズとなった。しかし名前が長い。
APO-LANTHARの名を冠しているので軸上色収差がほとんどないらしい。パープルフリンジもよく抑えられていて大変すっきりとした描写を出す。絞り羽はコシナお得意の10枚絞りでF8以上に絞って光源を入れると星型の光芒を出せる。これを英語でSunstarと言う。ハミガキではない。
最初はなんだハーフマクロかと思っていたが、使ってみるとその実用性の高さに驚く。もちろん等倍でも距離を取れば同じなのだが、寄れてしまうからつい無駄に寄ってしまうことがある。レンズが悪いのではなくてぼくが悪いのだけれども、ハーフマクロだとその抑制が効いていいのである。