自分を変えたい、じゃなくて勝手に変わっていくんだよ。
葉っぱかな?
葉っぱじゃないよ、サナギだよ。
さてどんな姿を見せてくれるでしょうか?
モンシロチョウやアゲハチョウはおなじみですが、この子は我が家初登場。
それだけに子どもたちも興味津々です。ぼくも子どもたちに負けず劣らず好奇心が溢れています。
しかしなんと見事な形でしょう。
自分が食べていた葉っぱのギザギザを巧みに表現しています。そしてサナギになって完全に気配が消えましたから、自然の中でこれを見つけるのは非常に困難です。サナギというもっとも無防備な時期は天敵から見つからないことが最大の武器です。風にそよぐ葉にまぎれてサナギもそよぎます。
サナギと葉っぱは一点で止まっていますが、かなり強固に接着しているようで葉が落ちないかぎりサナギだけ落ちることはなさそうです。
サナギを光が透かします。
いまや青虫だった幼虫の体はドロドロに溶けて液体になり、美しい羽を持つ成虫に再構成されます。こんなすごいことをやってのけるのは昆虫以外にありません。ドロドロの液体になっても、ちゃんとあるべき場所であるべき姿に変身する。人間では考えられない凄まじい変化がごく日常で起こっています。
昆虫は自分を変えたいなどと思う必要もなく、かってに変わっていく生き物なのです。
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