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ノリこの勝手に現代語訳【う】

ウボンゴ!

パズルができたら「ウボンゴ!」と叫ぶゲーム

…すみません。
ウチで流行ってるボードゲームです。
ウボンゴは、どこかの言葉で【頭脳】という意味。

ということで、本日は「う」

【嘘も方便】

「嘘をつくことは良くないことだけれど、
物事をスムーズに運ぶためには時として嘘も必要である」
ということを表した慣用句

(出典:小学館 Domani)

語源としては仏教から来てるらしいです。
人を救済したり悟らせる過程で必要であれば、多少の偽りは認められる。

…しゃーないよね?ってことらしい。

他の説としては、仏教用語の
「有相方便(うそうほうべん)」
もじったと言う説もあります。

「有相」とは仏教用語で「形のあるもの」という意味。
仏の悟りの真理とは「無相(むそう)」。形の無いものです。
その形の無いものを人々が理解しやすくするために、言葉や絵画、仏像などの形あるもので伝えたものが「有相」。
それも真実に近い真実であるということを表します。 

(出典:小学館 Domani)

コレをやっちゃダメ!って言ってる宗教もありますね。

仏教はそういう意味では
「(人を救う)大義のためには手段を選ばん!」的な実に人間的な宗教だと言えるかも…
(宗教は詳しくないので、コレはあくまで私の感想です)

ただ、この言葉の「嘘」は
「相手に良い結果をもたらすためにつく嘘」
というニュアンスで
「自分が得をするためにつく嘘」はダメなんですって(そらそうよね)

だから、悪ーい顔して

「何を言ってるんだキミ…『嘘も方便』だよ…」

とかいうのは、ホントは間違い。
(相手も得してれば良いのかな?)


「嘘も方便」の「嘘」が相手のためにつくものだと考えると、私がイメージするのは

「盛る(もる)」

最近、
「話を盛ってしゃべる」
「(顔を)盛れるメイク術」
なんて言葉、聞きません?

お笑い芸人が自分を面白く見せようとエピソードを「盛って」トークしたり、アイドルや女優さんが自分のキレイに見せるために写真をアプリで「盛って」投稿したり…

それは自分をよく見せるための「嘘」じゃない?とも取れますが

彼らは【エンターテイナー】なんです。

視聴者や聴衆を楽しませるため、自分に憧れてくれているファンに夢を与えるための「嘘」でもあるんじゃないかな?

以前、宇多田ヒカルさんがトーク番組で言ってた話ですが、彼女の大ヒット曲【Automatic】の歌詞で

♪七回目のベルで
受話器を取った君〜♪

というところがあって。

この曲は、彼女曰く

「ノンフィクションでもないし、全くのフィクションでもない。
自分にあった出来事の中で、自分が感じたことを詞に書いている。
より(聞き手に)共感できるのが『7回目のベル』だと思ったからそう書いてるけど、ホントに7回だったかと言われると覚えてないし、あくまで描写。」

とおっしゃってました。

(私が何となく覚えてる感じで書いているので、彼女の言葉のままではありません)

同じトーク番組で、松本人志さんも

「エピソードトークをした時に、同じ時にそこにいた後輩が
『そんな(面白い)ことありましたっけ?』
と言うことがある。
そのエピソードは確かにあって、作り話をしているわけじゃない。
その出来事をネタとして、(自分が)どう捉えてどこを面白いと思ったかを(相手により伝わりやすいように)自分の言葉で話してるだけ。
後輩はその出来事を特に面白いと思わなかったから最初から「脳がネタとして拾ってない」んやと思う。
(エピソードに)多少の誇張はあるかもしれんけど、それは面白さを伝えるための表現やから『嘘』ではないと思ってる。」

というようなことを話されていました。
(こちらも私の記憶なので原文ではありません)

あまりにも尾ひれをつけすぎたり、原型がなくなるような加工はどうかと思いますが、相手を喜ばせるためだったり、その場の雰囲気に合わせた多少の「盛り」はあって良い。

私はそう思います。
みんながそれで幸せなんやったら…ね。

今日のノリこの現代語訳は

【「盛り」もアリ】

ってことで!

宇多田ヒカルさんのベストアルバム。
(今年の春発売してたみたい)
あんなにヒット曲多いけど、最近までベストは出してなかったんやね。
(シングルコレクションとかは出してた記憶があるけど)

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