老人ホームのどんな情報発信は指標になりえたのか?
有料老人ホームの入居にあたって、最終的には訪問し、施設の人の話を聞き、現場を確認します。それ以前の情報収集にはインターネットの活用が一般的です。
現在は老人ホームの比較サイトが多数あるうえ、多くの老人ホームはホームページもありますから、一般的な情報(YES, NOで表現されたり数値化されたりする情報。 例えば「認知症受け入れの有無」とか、「入居1年間の凡その費用」といった情報)ならば容易に入手、比較できます。
また、最近は「食事の写真」とか「最新の設備」といった情報の他、「館内の様子」はほぼ定番で掲載があります。
さて、そういった情報や写真が「現状を表しているかどうか」はどのように判断すればよいでしょうか?
いくつもの老人ホームがある大手であれば、代表写真であったりします。また、「撮影のための」レイアウトであったりしますので、現状かどうかの判断はなかなか難しいのが現状です。
例えば、「食堂」と「リハビリ室」が兼用だったりすると、有資格者によるリハビリの頻度が週1回未満かもしれません。
食堂の椅子が机ときれいにセットになっているならば(車椅子の人はそのまま食事をとるので食堂の椅子は使わない)、写真撮影用であり普段の様子はわかりません。
そもそも、施設紹介のホームページっていつの写真でしょうか?
老人ホームによっては(もしくはそこに勤めている人)Facebookや note等のSNSで定期的に情報発信をしています。私はそんな場所がお勧めです。
そこには入居者の笑顔があり、食事、行事、日常の風景が綴られています。
入居者は、入居時にSNSへの写真掲載可否を選択していますし、個人の氏名が記載されているわけでもありません。
入居前は、その様子を見て「車椅子の比率」「男女比」「行事参加者」等がなんとなくわかり、安心しました。
入居後は、時々母の笑顔の写真を見つけて安心しています。先日は旅行にも出かけたようで、一人暮らしをしていたときよりもとても元気そうです。