「100%自分が悪い」と言われるとモヤモヤする
誰かの言葉に「んーなんか違うんだよなー」と感じることがよくある。表層にあらわれたズレは些細なものかもしれないけれど、言葉に違和感があるときは大抵その裏側に大きな問題が鎮座している。
なんとなく音が聞こえずらいときに耳鼻科に行ったら大きな耳かすが取れるみたいに。(耳かきASMR好きすぎ)
まあとにかく言葉の違和感をスルーせずに敏感にキャッチしてピタッと止まるまで掘り進めることってけっこう大事なことだと思う。今日はそんな営みをします。(いやいつもnoteでそんなようなことをやってるやんけ)
20歳の頃、当時付き合っていた人と有名な温泉街へ泊まりに行ったとき、宿の代金が足りないという事態が起こった。お金の負担について、認識の齟齬があった。
「相手の誕生日祝い」ということで泊まりに行ったので、相手は宿代を全部わたしが出すのだと思っていた。わたしは宿代はそれぞれで出すつもりでプレゼントを準備していた。そしてお互いに多めにお金を持ってくることもせず、当時クレカも持っていなかった。
支払いの段階でこのことが発覚して、ATMでおろそうと「近くのコンビニはどこですか?」と宿の人に聞くと「ここから車で30分近く離れたところにあって…」と言われた。往復で1時間……。ひえーと思ったが、仕方ないので行くしかなかった。
ちなみに、いざコンビニでお金をおろそうとしたら、お互いに貯金残高が少なすぎて足りないという更なるハプニングがあり、友達から送金してもらうことになった。
踏んだり蹴ったりな状況で、コンビニから宿に向かう車の中はかなり気まずいものとなっていた。そんな状況に耐えられなかったのか、彼は「俺が全部悪い」と言った。「ごめんね、俺が全部悪いから」
その時の、拒絶された感覚を今でも覚えている。
「すべての責任は自分にあります」「100%自分が悪いんです」こんな言葉を聞くたびに眉をひそめる。それって、議論を終わらせるためにディテールから逃げているだけじゃん。そんな謝られ方したら、それ以上何も言えなくなるし、原因を追究することもできなくなる。謝ることで論点をずらされたような気持ちになってしまう。
(てか思ったんだけど、この時の人とは本音で話すことも、「失敗を笑いに変える」みたいなのも全然出来ていなかったな……。)
ちなみにこの人とは成人式の日に出会って、下の名前が同じだったので「運命じゃん!」ということで秒速でお付き合いが開始されましたが、この後わりとすぐに別れることになった。ちなみに振られました滝汗、まあそりゃそうです滝汗