夜のファミレスに逃避したときの記録
右隣のその隣のテーブルでじゃんけんをしている若い男性の集団も左隣のその隣で大きな身振り手振りで喋っている若い男性の二人組も、むりに絞り出したような苦い果汁を飛び散らしているから同じ空間にいるのが辛い。私の耳はかれらの強いイントネーションを拒絶したがっている。別にかれらだって私と同じ空間にいたくもないだろうけど。
ある曲の出だしが頭で流れ始めた。この曲は私のことを好きだと言った昔の同級生が教えてくれた。その同級生は私を好きだと言った2週間後には別の人と付き合っていたからできた