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妄想と現実と深層のあわい

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ちぃまゆちゃんの頭の中、人生、ノンフィクション、フィクション
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#好き

その便箋は分厚くて、読むのに苦労するな、とほんのちょっと思ったことは秘密だね

貴方に手紙を書くのは2度目ですね、という書き出しだった。 君はいつもあだ名で呼ぶくせに手紙となると貴方と僕を呼ぶ。 その理由を聞いたことは無かったけれど、おおかた昔の文体が好きだから、そんなところだろう。君はとても影響されやすくて、でもそれを直ぐに自分のものにしてしまうから怖いなと思ったことがあった。 僕のことを愛しいと思う気持ちを、惜しげも無く認めた長い長い手紙は、恐怖のようであってそこはかとない愛で満たされていた。 何度も読み返してはいないけれど、特徴的な文体が目に焼

届きませんように

ある時は、あの娘だけを愛し家庭を作るのが夢だと言う人に、自分のことを考えて欲しいと願い ある時は、自分ことを一番大事に思って、自らの夢を追う、振り向くことの無い背中を遠く感じて またある時は、あの人の些細なこと迄すくい上げる彼を愛しく思う 所詮ないものねだりで我儘だ 結局どこも何も、巡り巡るのだと、柔らかな風の春の日に思う 恋心と、云うにはまだ冷たいものだ 底冷えする心にまだ引き摺られている 重たいものは持ちたくないのに何故手放すことが出来ないんだろう 好きになった