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最期まで自分らしく〜私のママが決めたこと

なんの結論もない話。今の感情を残しておきたくてこの記事を書く。

『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと』をみて

治る見込みのない病と闘う日本人女性のドキュメント番組だ。彼女が選んだのが安楽死。日本では合法化されていないため、スイスで最期を迎えた。

安楽死を決めた彼女には、まだ母親が必要な年齢の2人の子供がいた。そこに驚きと、それでも安楽死を選んだ理由を探す気持ちで観た。
子供の未来というのは、見れるものなら永遠に見続けたいと思うのが親だ。それを自分から区切りをつけなければならないなんて。つらすぎる。
でもそうしなければならなかったのは、病気の症状が相当重く耐えがたいものだったんだと、彼女が選んだ道を肯定するにはほかに理由が見つからなかった。

癌が脳に転移すると人格が変わる、と聞いたことがある。自分が自分らしくいられなくなる。それなら。

ママが天国に旅立った後、お子さんたちが生きててもあと1年だったんだよね?と父親に確認するようなやりとりがあった。やはり子供には受け入れがたかったのだろう。少しでも一緒にいて欲しかったよね、そりゃそうだよね。

それでもママの決断を止めなかったのは。
近くで辛い姿を見ていたのもあると思うけれど、ママを信じていて、ママの選択が正しいと思わせる強さと説得力があったのかな。

ママは病気と十分戦った。
頑張った。
あとは空から見ていてね。

強いお子さんたち。
きっとこの先、ママが居てくれたらと思うこともあるだろう。
それでもママの生き様がヒントになってくれるだろう。

芯のある、とてもかっこいい人だった。

安楽死を肯定も否定もできるほど、私には知識はない。
でも安楽死の選択は「死に方」ではなくて「生き方」のひとつなのかもしれないと思った。

自分らしく最期を迎える。
そんなことを考えている。

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